「派遣」という形で働くことのメリットとデメリット

[2017/3/22 00:00]

派遣サイトユーザーのアンケート

人材派遣のまとめサイト「エン派遣」が、派遣という形で働くことのメリットとデメリットについてアンケート結果を公開しています。

アンケートの回答者はエン派遣の利用者1,788人です。

派遣で働くメリット

「派遣で働くメリット」として、一番多かった回答は「勤務地・曜日・時間などを選べる」でした。

過去のアンケートを含め6年連続で1位となっており、派遣の最大のメリットと言って良いでしょう。

「子育て中なので無理せずに働ける」「介護があるのでフルタイム勤務は難しいが空いている時間に合った仕事が探せる」などのコメントが添えられており、子育てや介護をかかえる人たちでも働きやすいことがわかります。

2位は「仕事内容が選べる」、3位は「パート・アルバイトよりも給与がいい」でした。

出典:エン派遣

派遣で働くデメリット

「派遣で働くことのデメリット」の1位は「賞与がない」でした。

「賞与がない」と回答した方からは「社員と同じ仕事量でも賞与が出ない」というコメントが寄せられています。

ほとんど差のない2位は「交通費が出ない」でした。

この1位と2位は6年連続で上位に入っているので、この2つが、派遣で働くことの代表的なデメリットと考えて良いでしょう。

「交通費が出ない」と回答した方からは「良いと思う仕事があっても、勤務地が遠く交通費がでないので応募を躊躇する」というコメントが寄せられています。

出典:エン派遣

派遣を選んで良かったこと

メリット・デメリットとは、やや離れるのですが、「派遣で働いて良かったこと」を聞いています。

1位は「すぐに仕事に就けた」でした。

働きたいと思っているタイミングで、すぐに仕事を始められることが満足感につながっているようです。

2位以下では「いろいろな仕事が経験できた」ことを挙げている人が多くなっています。

出典:エン派遣

正社員か派遣か

このアンケートでは触れられていませんが、「派遣で働くことのデメリット」の1つとして、「一度派遣になると、正社員になりにくい」ということがあります。

フルタイムで働けるのに、正社員として就職できなかったので、とりあえず「派遣」として就職し、そのまま働き続けているという例が代表的でしょう。

現状では、同じフルタイムの条件で働いても、正社員と派遣の間では収入や、雇用の安定性などの面で差があります。

転職などで、派遣にするか正社員にするかを迷ったときは、就職のしやすさではなく、それぞれの雇用制度のメリットとデメリットを考えて決めるようにしましょう。

[シニアガイド編集部]