日本人の転職理由の1位は「新たな挑戦」だが、変化の兆し

[2017/3/26 00:00]

転職理由が異なる日本

外資系人材紹介会社「ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン」は、日本の従業員が転職を希望する理由として、最も多く挙げられたのは「新たな挑戦」であると発表しました。

これは、アジア5カ国/地域の3,000社を調査した「ヘイズ アジア給与ガイド」で公開されました。

出典:データを基に編集部が作成

中国、香港、マレーシア、シンガポールでは、転職の最大の動機は「給与・福利厚生」となっています。「新たな挑戦」を重視するのは、日本の特徴となっています。

しかし、日本においても「給与・福利厚生」を重視する傾向は強くなっており、前年に比べて12%増えて、「新たな挑戦」に続く2位に上がってきています。

出典:データを基に編集部が作成

「給与・福利厚生」が重要なポイントに

今回の調査結果について、ヘイズ・ジャパンのマネージング・ディレクター、マーク・ブラジ氏は次のように述べています。


 本調査では、転職を希望する理由や現職に留まる理由について、日本国内の事情が大きく変化していることが非常にはっきりと示されています。

 今回、転職活動の理由のうち、「給与・福利厚生」の割合が大幅に増加している一方、現職に留まることを希望している従業員の多くが「キャリアアップの可能性」を理由として挙げており、この割合は『給与・福利厚生』よりも高くなっています。

 現職に留まることを希望する従業員は、昇給に関して極めて現実的な期待しか持っていないものの、今後の採用にあたっては、企業側が求めるような候補者はより大幅な昇給を期待していることを考慮しなければいけません。欠員の補充が困難な企業であればなおさら、この点に気を配る必要があります。

[シニアガイド編集部]