定年退職後の収入について、半分以上の人が「特に準備をしていない」

[2017/4/4 00:00]

20代から50代へのアンケート

アクサ生命保険が「将来のお金に関する意識調査」の結果を公開しています。

この調査は、全国の20代~50代の男女800人にインターネット経由で行なわれました。

ここでは、定年退職後の準備について紹介します。

半分以上の人が定年後の準備をしていない

「定年退職後の収入を得るために、現在どのような準備をしていますか」という質問に対して、54%の人が、「特に準備をしていない」と答えています。

2位は「預貯金などの元本保証型の金融商品」で、3位は「リスクはあるがリターンが期待できる金融商品」でした。

出典:アクサ生命保険

定年後を意識するきっかけは「特にない」

「定年退職後の備えに貯蓄を始めたきっかけ」は、「特にない」が41%でした。

2位は「自身の就職や結婚」、3位は「自身や家族の病気・ケガ」でした。

自分や家族に関わる、大きなライフイベントがきっかけとなっているようです。

出典:アクサ生命保険

「将来の不安」に対して何かしている人は4%

また、定年に限らず「将来への不安を解消するために何かしていますか」という質問をすると、「取り組みをしている」人は4%ほどに留まっています。

多くの人は、「何かしらはしているが十分とはいえない」や「今後する予定はある」という段階に留まっています。

出典:アクサ生命保険

将来の不安の解消手段は、保険の加入や住宅の購入

「将来の不安に対して、具体的に取り組んでいることの内容」を聞くと、一番多いのは「生命保険・損害保険への加入」で、55%でした。

2位は「住宅の購入」、3位は「リスクのある金融資産への投資」で、いずれも30%前後です。

出典:アクサ生命保険

「定年」も将来のリスクの1つ

今回のアンケートでは、回答者に20代や30代の若い層もいるため、「定年の準備」には気が回っていない人も多かったようです。

それでも、就職や結婚などの人生の転換期には、「定年」も将来のリスクの1つとして意識するようです。

また、「定年」に限らず「将来への不安」という、一回り大きなテーマで聞くと、不安は感じていても手をつけていない人が多いことが分かりました。

将来の不安に対して、自分の生活の防衛力を高める方法は、「貯蓄」や「投資」以外にも「保険への加入」や「住宅の取得」などがあります。自分の手がつけやすいところからで良いので、少しずつ備えを始めましょう。

[シニアガイド編集部]