47都道府県のうち人口が増えたのは7つだけ。沖縄と福岡の増加続く
人口が増えたのは7都道府県
総務省が発表した「2016年10月1日現在の人口推計」に、都道府県別の人口と、昨年からの推移のデータが含まれていました。
47の都道府県のうち、人口が増加したのは「東京都」「愛知県」「沖縄県」「埼玉県」「千葉県」「神奈川県」「福岡県」の7つでした。
この7つは2015年から変わっていません。
増加した人口の多くは、他の都道府県からの流入による「社会増加」です。
ただし、東京都、愛知県、沖縄県では、出生から死亡を差し引いた「自然増加」分もあります。
この3都県は、子供を生む若い世代が多く住んでいる可能性が高いと言えます。なお、東京圏の場合は、高齢になると周辺の県に流出する傾向も影響しています。
人口が減少している40道府県のうち、宮城県、群馬県、富山県、石川県、京都府、大阪府、広島県、香川県は、「社会増加」をしていますが、それ以上に「自然減少」が多くなっています。
つまり、他県からの流入が、自然人口の減少を埋め合わせるのに足りていません。
東京都の人口は全人口の1割以上
都道府県別の人口を見ると、1位は「東京都」で1,362万人でした。
これは、全国の人口の「10.7%」にあたります。
2位は「神奈川県」、3位は「大阪府」、4位は「愛知県」、5位は「埼玉県」でした。
人口が200万人を越えるのは、17都道府県で、全国人口の70.2%を占めます。
記事末に、全都道府県の人口一覧を掲載しています。
東京圏の比率は0.2%上昇
東京、名古屋、大阪を中心にして、周辺の府県を含む地域を「3大都市圏」と言います。
- 東京圏:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
- 名古屋圏:愛知県、岐阜県、三重県
- 大阪圏:大阪府、兵庫県、京都府、奈良県
東京圏の人口は3,629万人、名古屋圏は1,133万人、大阪圏は1,831万人でした。
全国の人口に占める割合は、東京圏が「28.6%」、名古屋圏が「8.9%」、大阪圏が「14.4%」でした。
東京圏は0.2%増えましたが、名古屋圏と大阪圏の割合は前年から変わっていません。
全国の人口一覧グラフ
下の「全国の人口一覧グラフ」は、「15歳未満」「15~64歳」「65歳以上」で塗り分けしてあります。
青が多い都道府県は子供が多く、灰色が多い都道府県は高齢者が多い傾向にあります。
名前の前に「■」が付いているのは、2015年に比べて人口が増えた都道府県です。