自分が40代になると、親の運転にヒヤリとすることが増えてくる

[2017/4/21 00:00]

親の運転についてのインターネットアンケート

サンケイリビング新聞社が、「自動車運転免許の自主返納について」アンケート調査の結果を公開しています。

アンケートは、サンケイリビング新聞社のWebで行なわれたもので、有効回答数は188と少なめですが、親の運転で悩んでいるリアルな声が伺える内容となっています。

40代になる頃から、親の運転を危険に感じる

「親の運転にヒヤリとした経験がありますか」という質問への回答では、回答者の年齢が大きく影響しています。

「ある」と答える人は、20代では「16.7%」ですが、40代になると「45.8%」と、ほぼ3倍になります。

自分が40代になると、親が70代以上の場合が多く、運転について問題や不安が出てくる年代なのでしょう。

親の運転に悩むのは「40代」から「50代」が中心で、早い人では「30代」からのようです。

自分が60代になると、運転をする親が少なくなっているためか、「ある」という回答が少なくなります。

出典:発表資料を基に編集部が作成

70歳を過ぎたら運転を止めてほしい

「親にいくつで運転をやめてほしいか」と聞くと、「70歳~74歳」「75~79歳」「80~84歳」が、ほぼ並んでいます。

この3つの回答を合わせると、8割以上を占めます。

つまり、親が70代になると運転を止めてほしいと思う人が多く、遅くとも80代前半では止めてほしいと考える人が主流です。

出典:発表資料を基に編集部が作成

免許証を返納すると困ること

「運転免許証を返納すると困ること」という質問には、「買い物に行けない」と「病院に行けない」が、ほぼ同じ程度で並んでいます。

いずれも、生活する上で必要な内容であり、運転免許証を返上すると日常生活に影響が出ることが分かります。

3位は「趣味の外出など活動の範囲が狭くなる」で、4位は「バスなどの交通機関がない」でした。

出典:発表資料を基に編集部が作成

返納の話をして不仲になる例も

最後に、「親と自主返納を話し合うときネックになること」のコメントを紹介しましょう。

いずれも、実際の場面でよくある例であり、参考となります。

  • 運転は生き甲斐だから、やめられないという(61歳)
  • 返納の話をして以来不仲。絶縁状態になっている(60歳)
  • 言うことを聞かない。84歳での更新はしないと言っているので、本当にそうしてもらいたい(55歳)
  • 年を取って頑固になって自分の能力を疑わない。「いざというとき」を理由に月に1、2度しか運転しないが免許は無くしたくないという(51歳)
[シニアガイド編集部]