一人暮らしの男性高齢者の46%は「貯金が無い」

[2017/4/25 00:00]

高齢者の暮らし向きに関する国の調査

内閣府が「高齢者の経済・生活環境に関する調査」の結果を公開しています。

この調査は、2017年6月に全国の60歳以上の男女2,920人を対象に行なわれ、1,976人の有効回答数を得ています。

今回は、「高齢者の貯金」について見ていきます。

貯金がない人が意外に多い

調査の中に、「あなたは、どういう目的で貯金をしていますか」という質問があります。

一番多い回答は、「病気や介護が必要になったときなど、万一の場合の備えのため」でした。47.5%の人が挙げています。

ある意味、予想通りの回答です。

しかし、次に多い回答は「貯金はない」で、22.7%の人が挙げています。

男女別で見ると、男性のほうがやや多いのですが、あまり差がありません。

編集部が作成

年齢が高くなると貯金がない人が増える

もう少し、詳しく年齢別に見てみましょう。

男女とも、年齢が高くなると「貯金がない」人が増えていきます。

ある程度の年齢になると、働く機会が減って収入が年金だけになることから、手持ちの貯金を取り崩す機会が増えるのでしょう。

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一人暮らしの男性の半分近くは貯金がない

さらに調べてみると、男性の一部では「貯金がない」人が、とても多いことが分かりました。

一人暮らしの男性の「46.2%」は、貯金がないのです。

同じ一人暮らしでも、女性の場合は貯金がない人は「30.8%」に留まっています。男性の一人暮らしは「貯金ができない」傾向が強いことが分かります。

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離婚した男性や未婚の男性は注意を

同じ配偶者がいない男性でも、その理由によって「貯金がない」割合が異なります。

「貯金がない」率が高いのは「既婚(離別)」つまり、離婚した男性で「47.4%」でした。

次が「未婚」で、「37.5%」です。

同じ男性単身者でも「既婚(死別)」の場合は、32.8%に留まっていますから、お金の使い方などのライフスタイルが異なるのでしょう。

離婚や未婚で、単身で暮らしている男性高齢者は、貯金がしにくい傾向がくっきりとしています。

女性の場合も、単身で暮らしていると「貯金がない」人の割合が平均よりも多くなっています。

心当たりのある人は、自分の将来に向けて、貯金ができるライフスタイルの確立をめざしましょう。

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[シニアガイド編集部]