「転職理由ランキング」の1位は「ほかにやりたい仕事がある」
35,646人による「転職理由ランキング」
転職サービスの「DODA(デューダ)」が、「転職理由ランキング」を公開しています。
このランキングは、2016年10月~2017年3月にDODAに登録した35,646人の転職希望者による「転職理由」をまとめたものです。
回答者全体による総合ランキングの1位は「ほかにやりたい仕事がある」でした。
2位は「会社の将来性が心配」で、3位は「給与に不満がある」となっています。
男性の転職理由は外の要因が強い
転職理由を性別にみてみましょう。
男性のランキングを見ると、総合のランキングには無かった「業界の先行きが不安」と「会社の評価方法に不満がある」が入っています。
男性の場合、自分の働き方や環境以外でも、業界総合の動向や人事評価の仕組みなど、自分の外部の環境も転職理由になるようです。
女性の転職理由は働き方によるものが多い
女性のランキングでは、総合のランキングには無かった「家庭環境の変化のため」と「女性が働きにくい環境であることが不満」が入っています。
また、「雇用形態を変えたい」と「土日祝日に休みたい」の順位が総合のランキングよりも上がっています。
女性の場合、結婚や出産、子育てなどにより、働き方を変えるための転職を考える人が多いようです。
また、男性の場合に比べ、リアルな自分自身の働き方が転職理由となっている場合が多いようです。
自分の就業環境や給与の改善を図るための転職へ
最後に、時代による転職理由の変化を見てみましょう。
リーマンショック以後のランキングの変化を見ると、以前の1位は「会社の将来性に不満がある」でした。
それが、2012年以降は「ほかにやりたい仕事がある」に抜かれて、2位になっています。
また、以前多かった「倒産/リストラ/契約期間の終了」も順位を下げています。
DODAでは、「転職市場の求人数は増加し、2017年4月は2008年1月の調査開始以来の最高値を記録した。転職希望者にとっては希望条件が叶いやすい市況が続いている」としています。
その状況を反映して、将来に対する不安や、リストラなどによる転職から、自分の就業環境や給与の改善を図るための転職へと、時代が変わってきているようです。