働いている一番大きな理由は「生活費」だが、それがすべてではない
[2017/5/27 00:00]
新聞社系シンクタンクの「リビングくらしHOW研究所」が、東京と横浜のオフィスで働く、40代以下の女性の意識調査の結果を発表しています。
有効回答数は387人と少なめですが、働く理由についての回答について興味深い結果が出ています。
働いている理由の1位は「生活費」
「現在働いている理由」で一番多いのは「生活費」でした。8割以上の人が、これを理由に挙げています。
2番目は「経済的自立」、3番目が「小遣い」で、上位3つはいずれも経済的理由でした。
経済的な不安が無くなっても働きたい人が多い
しかし、「現在も将来も経済的な不安がないとしたら、働き続けたいですか」という質問には、7割以上の人が「はい」と回答しています。
つまり、現在働いているのは「生活費」を始めとする経済的なことが理由なのですが、働くことには別の楽しさがあるということでしょう。
「経済的な不安がなくても働き続けたい理由」を聞いてみると、「人との交流」と「自分の成長」を挙げる人が多くなっています。
「人との交流」や「自分の成長」に代表される、会社勤めによって得られる喜びが、働き続ける大きな理由となっていることがうかがえます。
30代女性の半分はいつまで働けるか「わからない」と思っている
「収入を得る仕事をいつまで続けたいと思いますか」という質問では、全体の5割以上の人が「60歳以上」の年齢を挙げています。
ただし、単体で一番多い回答は「わからない」で2割以上の人が挙げています。
とくに30代では「わからない」と答えた人が多く、5割近くに達します。
30代は、結婚/出産/育児など、ライフステージが変化する可能性が高い年代で、自分自身でも「わからない」というのが正直な気持ちなのでしょう。