船舶によるクルーズに、「また行きたい」人は8割以上
船舶による旅行経験者へのアンケート
旅行会社の阪急交通社が、「クルーズ旅行経験者へのアンケート」の結果を公開しています。
このアンケートは、船舶による旅行の経験がある人を対象にインターネットで行なわれ、112名が回答しています。
回答者数は少なめですが、実際に参加する機会が少ないクルーズだけに、その感想が気になるところです。
日本周辺が多いが、世界一周も
「行ったことがある海域」では、「日本周辺」が一番多い回答でした。
日本周辺のクルーズは、比較的リーズナブルで参加しやすいためと分析されています。
2番目は定番の「地中海・エーゲ海」、3番目は「アジア」でした。
「南極・北極エリア」「世界一周」など、期間や費用のハードルが高いエリアでも、参加経験がある人がいることにおどろかされます。
船旅の魅力は「食事」
「航海の魅力」という質問では、「船内での飲食」「船内のイベント」「船内でのリラクゼーション」の3つが多い回答でした。
「朝食から夜食まで、ずっと美味しいものが並んでおり、好きなものが食べられて感動でした」「夜間にプールサイドまでルームサービスのハンバーガーと飲み物を持って来てくれた」など、食に関するサービスに魅力を感じるというコメントが寄せられています。
海が荒れても、船酔いをする人は4割程度
「船酔い」についての質問では、海が荒れていないときは、7割以上の人が「船酔いをしなかった」と回答しています。
「船酔いをした」という人は、「海が荒れているとき」で4割、「荒れていない平常時」では1割前後でした。
ただし、「狭い客室にいると船酔いする」「外海に出た瞬間ものすごい波」など船酔いに困ったというコメントもあります。
航海に参加するときは、酔い止め薬を用意するなどの対策をしておきましょう。
多くの人は楽しめるが、楽しめない人も一定数いる
「また行きたいか」という質問に、8割以上の人が「参加したい」と回答しています。
「もう行きたくない」が3.6%、「どちらともいえない」が13.4%でした。
また、「人に勧めたいと思うか」という質問に、「勧めたい」という人は7割でした。
やはり、3.6%の人が「勧めたいと思わない」と回答しています。
7~8割の人はクルーズを楽しめますが、3%ぐらいの確率で、合わない人もいることが分かります。
最初は短い航海から
退職金の使い道についてのアンケートなどで、「これまで妻に苦労をかけたから、長期の航海旅行に」という回答を目にする機会があります。
確かに、クルーズには、食事やイベント、海の景色など独特の楽しさがあります。
しかし、船酔いの心配や、外国語での会話、船という閉鎖空間での生活などの不安な要素もあります。
まずは、いきなり長期ではなく、日本周辺で数日程度の航海を試してみてはいかがでしょう。
短期間であっても、船旅の楽しさは味わえますし、自分たちが船旅に向いた性質なのかどうかも判断できるでしょう。