バーコードやISBNのない古い本でも、きちんと評価してくれる募金/寄付サービス

[2017/6/11 00:00]

古い書籍が正当に評価されない理由

シニアや、その家族が家財を整理しようと思ったときに、意外と困るのが古書類です。

書籍の買い取りをしてくれる業者はたくさんあるのですが、古い本を引き取ってくれなかったり、引き取ってもその価値を評価してくれない場合が多いのです。

「どうせたいした金額にはならなくても、せめて現金化して、どこかの団体にでも寄付しよう」と思って処分しても、1冊当たり数円というあまりの低評価にがっかりすることが多いのです。

こういうことが起こるのは、書籍の買い取りを活発に行なっている「ブックオフ」などの「新古書店」と呼ばれるタイプのチェーンが、ごく最近出版された新しい商品を新刊書店より安く販売することを目的としているためです。

そのため、ここ数年以内に出版された書籍以外は、かなり低い金額でしか引き取ってくれません。

また、現在は義務付けられているバーコードとISBNコードが印刷されていない古い書籍については、引き取ってくれない場合もあります。

これらのチェーンでは、本の在庫管理をバーコードやISBNで行なっているため、コードが付いていない本は店頭には並べられないからです。

引き取ってくれた場合でも、「買い取り基準外の商品」として1円~5円程度の金額で評価されてしまうことが多いのです。

売った本のお金を指定の団体に寄付してくれるサービス

澤口書店が運営する買い取り募金/寄付支援サービス「ものこころ」は、書籍をはじめとする物品を査定し、その金額を指定の団体やNPO法人に寄付するサイトです。

澤口書店は、東京神田神保町で営業している古書店なので、バーコードやISBNコードがなくても、価値のある古書を評価できるシステムがあります。

「自分ではもう読まない本だし、そんな大きな金額になるとは思っていない。ただ、価値は正当に評価してほしい」という人に向いているサービスと言えるでしょう。

神田神保町の澤口書店神保町店 店頭

また、もともとが古書店ですから、自社の店舗で販売されるなどして、売った本が他の人に読んでもらえる可能性が高いというメリットもあります。

「この本の評価は0円でも良いけれど、価値のある本だから世の中に還流して、他の人に読んでもらいたい」という気持ちがかなえられるのは、本好きにとってはうれしいことでしょう。

なお、本を売った代金を寄付をするのではなく、自分の収入にしたいという場合は、直接、澤口書店に連絡すれば良いでしょう。

[シニアガイド編集部]