求職や職場で「年齢による差別を感じたことがない」主婦は37%しかいない
[2017/6/13 00:00]
「年齢差別」に関する主婦へのアンケート
主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」が、「年齢差別」というテーマで、自社の登録会員を対象にしたアンケート調査をしています。
アンケートは2017年3月に行なわれ、932名が回答しています。
「年齢差別を感じたことない」人は37%しかいない
求職中または就業中の職場で「年齢制限があり求人に応募できなかった」という人は「56%」もいました。
また、「年齢差別を感じたことがない」という回答は「37%」でした。逆に言えば、63%の人は、なんらかの差別を感じたことがあることが分かります。
少数ですが、「仕事を外された」「飲み会に誘われなかった」「受けられない研修があった」「昇進できなかった」など、はっきりした制限の例が報告されています。
「50代以上」になると年令による差別を感じる人が多い
「年齢制限があり求人に応募できなかった」と「年齢差別を感じたことがない」という2つの回答について、回答者の年代別に見てみましょう。
「年齢制限があり求人に応募できなかった」について、30代でも40%の人が「ある」と回答しています。
さらに、40代になると50%、50代以上になると71%と、回答者の年令が高くなるについて、年令による差別を感じている人が多くなっています。
一方、「年齢差別を感じたことがない」については、30代では57%の人が「はい」と回答しています。
しかし、40代になると41%、50代以上になると20%と、急激に減って行きます。
特に50代以上になると、年令による差別を感じる場面が多くなるようです。
わかりにくい形で表れる年令差別
年令による差別の難しいところは、明記された規定などはなく、それとはわかりにくい形であらわれる場合があることです。
アンケートのコメントを見ても、特に新規採用の場面で、そのようなケースがあるようです。
- 能力経験は要件を満たしているのに、断られたときには年齢が理由かと考えてしまう(40代)
- 最低限のプロフィールで応募を断られた時年齢で判断されたかもしれないと思いました(40代)
- 応募時に年齢制限の記載がなくても敷居の高さを感じたことはある(50代)
このような明確ではない差別については、企業側の考えが変わらない限り改善は難しいでしょう。