投資で許せる赤字は「ゼロ」か「5%」までという人が70%以上
1,000人が回答したお金の実態
金融領域の投資などを手がけている「株式会社VOYAGE GROUP」が、「お金に関する実態調査」の結果を公開しています。
全国の20代~50代の一般消費者1,000人を対象とした調査で、特に投資への意欲などに面白いデータが出ています。
資産運用は「考えたことがない」人が多い
資産運用については、「考えたことがない」が一番多く、次が「収入がないのでできない」でした。
この2つで、約50%を占めています。
残りの50%の人は、「資産運用をやりたい」という気持ちは持っています。
しかし、「何をしたら良いのか分からない」「やりたいので情報収集中」という回答が多く、実際には手を付けていない人が多いことが分かります。
許容できるリスクはマイナス5%まで
「資産運用するときに、どのようなパターンを希望するか」を聞いています。
これは、どれぐらいプラスを希望するかということと同時に、どこまでマイナスが許せるかという、リスクへの許容範囲が分かる質問です。
一番多いのは、「将来の変動可能性がプラスマイナス5%以内」でした。
これは「100万円が105万円になるかもしれないが、95万円になるかもしれない」という選択肢です。
次に多いのは「将来の変動可能性が0%」つまり、「100万円は100万円のまま」という選択肢です。
この2つを合わせると74%でした。
つまり、投資に対する態度として、「減る可能性があるなら、増えなくても良い」人や、「マイナスは許せても5%まで」という人が、圧倒的に多いことが分かります。
「100万円が120万円になるかもしれないが、80万円になるかもしれない」や「100万円が150万円になるかもしれないが、50万円になるかもしれない」というパターンを希望する人は少数に留まっています。
家計が黒字の人は44%しかいない
まず、「家計の状況」が、はっきりとした黒字の人は44%でした。
ほぼプラマイゼロの人が24%、赤字の人が15%です。
そして、「分からない」という人も16%います。
投資をしようにも、そもそも家計の状況が赤字だったり、収支を把握していない人が多いことが分かります。
自分の資産は「分からない」人が多い
「金融総資産額」は、不動産を除く、預貯金や、積立保険、株式投資の残高などを表します。
自分の金融総資産の額は「分からない」が一番多く28%でした。
自分の資産について、把握していない人が多いことが分かります。
また、金額がわかっている人では、「300万円未満」と「1、500万円以上」が多く、多い人と少ない人に二分されていることが分かります。
「資産運用」を行なうためには、なんらかの目標が必要であり、それを計算するためには、現状の把握が欠かせません。
「投資」を考えている人は、最初に毎月の収支と、所有している金融資産の額を確認するところから始めましょう。