実際にテレワークで働いた人の生の声
9,586人が回答した大規模なアンケート
総合求人・転職支援サービスの「エン転職」が、「テレワーク実態調査」の結果を公開しています。
このインターネットアンケートは、エン転職の利用者9,586名が回答しています。
ここでは、実際にテレワークで働いた経験がある人の生の声に絞ってお伝えします。
テレワークの制度がある会社は6%、経験者は5%
テレワークとは、IT等の活用で時間や場所の制約を受けない勤務形態です。
回答者の中で、会社にテレワークの制度がある人は「6%」しかいません。
また、実際にテレワークの経験がある人は「5%」でした。
つまり、9千人以上が回答しているアンケートでも、実際にテレワークの経験がある人は約500人しかいません。
テレワークができる環境がある会社は、現状ではとても少ないことが分かります。
自宅でテレワークしている人が多い
テレワークは、働く場所によって、次の3つに分けられます。
- 「自宅利用型」 自宅で働く。いわゆる在宅勤務。
- 「モバイル型」 施設に依存しないで、出先やカフェなどで働く。
- 「施設利用型」 会社が用意したサテライトオフィスや共同オフィスなどで働く。
今回のアンケートでは、「自宅利用型」が多く、「モバイル型」が続きました。
テレワークするのは「週に1~2日」が多い
テレワークを利用した日数は「週に1~2日」が一番多く、50%を占めます。
しかし、「週に5日以上」という回答も27%あり、テレワークだけで勤務を行なっている人も少なくないことが分かります。
テレワークする理由は「育児」や「介護」も多い
テレワークという働き方を選んだ理由は、「仕事の効率化」「集中できる」「通勤時間分をプライベートに使える」の3つが上位に入っています。
しかし、30代では「出産・子育てのため」が多く、50代以降では「介護のため」という回答が増えています。
目が離せない家族がいる場合、テレワークという手段が有効なことが分かります。
「引き続きテレワークで働きたい」人は67%
「引き続きテレワークで働きたい」という人は67%でした。
「もうテレワークで働きたくない」という人が13%、「分からない」が19%います。
テレワークを積極的に肯定している人は、全体の3分の2程度で、残りの3分の1は何らかの疑問を感じていることが分かります。
それぞれの立場からのコメントを、この後、箇条書きで掲載しています。
「引き続きテレワークで働きたい」と答えた人の生の声
- 通勤時間がかからない分、睡眠などに時間を充てられるため、身体的にも精神的にも負担がかなり減る。(28才男性)
- 空きの時間で事務所に帰るのではなくカフェなどで仕事が出来た方が効率がいいし、移動による経費も節約できる。(34才男性)
- 自分や家族の時間が圧倒的に増えるから。毎日の家事をする時間もそこそこ取れるので、部屋が荒れたり、食事が疎かになることは少なく、健康的な生活ができる上、ストレスも少ない。(24才女性)
- 効率よく働け、集中もできる環境なので、通勤よりも仕事が進む。(26才女性)
- テレワークできることで出産してからも活躍できる幅が広がり、また子どもの成長もしっかり見ることができるので安心して働けます。(26才女性)
- 繁忙期や台風で公共交通機関のマヒした時や、子どもの思いがけない体調不良にも対応可能でデッドラインがタイトな状況では不可欠であるため。(39才女性)
「もうテレワークで働きたくない」と答えた人の生の声
- 不明点を聞くのにも時間がかかり、不便な点が多い。(34才男性)
- 自身の業務時間、休みに関係なく、会社支給の携帯電話が鳴るので、仕事とプライベートのメリハリがあまり付かないため。(26才女性)
- 日本の風土では現段階で時間管理が個人任せなので、時間外労働が助長される。長時間労働になる。プライベートが仕事に侵食された経験から。(42才女性)