シェアリングエコノミーを使ってみたい理由、使いたくない理由

[2017/9/7 00:00]

シェアリングエコノミーに対するアンケート

空き部屋を提供するを観光客などに貸し出す民泊(みんぱく)など、「シェアリングエコノミー」に関するニュースを耳にすることが増えてきました。

シェアリングエコノミーは、インターネットのサイト経由で、自分の持ち物を他人に貸し出すことで対価を得るしくみです。

民泊を仲介する「Airbnb(エアビーアンドビー)」や、自家用車でタクシーのように人を運ぶ「Uber(ウーバー)」などが代表的な存在です。

法律相談サイトなどを運営する「日本法規情報」が、シェアリングエコノミーの利用意向についてアンケート結果を公開しています。

2017年7月に行なわれたインターネットアンケートには、男女743人が回答しています。

使ってみたい人は22%、使いたくない人が78%

「シェアリングエコノミーを利用してみたい」という人は「22%」でした。

逆に言えば、78%の人は「利用したいと思わない」と回答しています。

出典:日本法規情報

使ってみたい理由は「安さ」

「シェアリングエコノミーを使ってみたい理由」は、「安く利用できる」が一番多く、40%を占めています。

二番目以降は、「便利だから」「自分で自分に合ったサービスを検索できるから」「面白そうだから」が続きます。

安い価格が期待できそうというコスト面、スマホで検索できる便利さ、そして新しい物に対する好奇心などが、使ってみたい理由になっているようです。

出典:日本法規情報

使いたくない理由は「トラブルが怖い」

「シェアリングエコノミーを利用したくない理由」は、「トラブルの対処に困りそうだから」が一番多く、46%を占めています。

二番目以降は、「安全なのかが不安だから」「人の所有物だから」「インターネット上での交流に不安が抵抗があるから」が続きます。

トラブルを含む安全面での不安、個人の所有物であることへの怖れ、インターネット上のつながりへの不安などが、使いたくない理由になっているようです。

出典:日本法規情報

2018年には民泊新法が施行

日本でも、2018年には、民泊の営業ルールを定めた「住宅宿泊事業法」(いわゆる民泊新法)の施行が予定されており、シェアリングエコノミーの普及が本格化します。

普及が始まるにつれて、トラブルに対する相談窓口の設置や、法律関係者へのノウハウの蓄積などが課題となってくるでしょう。

[シニアガイド編集部]