2015年の医療費は「42兆円」、約6割が高齢者医療
[2017/9/14 02:15]
前年から3.8%も増加
2015年度(平成27年)の国民医療費は、42兆3,644億円でした。
これは前年に比べて、3.8%の増加となっています。
30年前の1985年の国民医療費は約16兆円でしたから、約2.6倍に増えています。
高齢者の医療費が6割を占める
利用者の年齢別に医療費を見ると、65歳未満が40%、65歳から74歳が23%、75歳以上が36%でした。
現役世代が4割、高齢者が6割を使っていることになります。
1人当たりの医療費も年齢に比例する
「1人当たりの医療費」も、年齢が高くなるにつれて高額になります。
45歳~64歳では「28.5万円」ですが、75歳以上では「92.9万円」と3倍以上に増えます。
薬局調剤と訪問看護が増加
医療費の用途は、内科や外科などの「医科医療費」が70%、「歯科」が6%、「薬局調剤」が19%でした。
医科医療費の半分は入院分、残り半分が通院分です。
前年度に比べると、「薬局調剤」が9.6%増加しており、高額な薬の増加が影響していると思われます。
また、全体に対する割合は低いのですが、「訪問看護」が18.2%も伸びています。自宅での訪問看護が増えてきている様子が分かります。