30代~50代の現役世代の4人に1人は入院経験あり

[2017/9/26 00:00]

ビジネスパーソン限定で聞いた病気事情

アクサ生命が、「ビジネスパーソンの治療と仕事に関する調査」の結果を公開しています。

この調査は、2017年7月にインターネット上で行なわれ、30歳~59歳のビジネスパーソン(アルバイト/パートを除く有業者)1,000人が回答しています。

ここでは、実際にケガや病気によって、入院を経験した人によるデータを紹介します。

過去10年で入院や手術の経験がある人は4人に1人

回答者1,000人のうち、過去10年以内に「入院」や「手術」を経験したことがある人は「24.7%」でした。

だいたい4人に1人の確率で、入院や手術を体験しています。

なお、少数ですが、「外来手術」と呼ばれる、入院なしの手術を受けている人もいます。

出典:アクサ生命

全体の60%は「7日以内」で退院

入院経験がある207人を対象にして、「入院期間」を聞いています。

平均入院日数は「10.6日」でした。

ただし、長期入院の人を除くと、入院期間は短めです。全体の60.4%は「7日(1週間)以下」でした。

出典:アクサ生命

入院費用は1日「5千円~1万5千円」が最多

入院経験のある人の「入院費用」を、1日当たりの金額で聞いています。

「5千円~1万円」と「1万円~1万5千円」が多く、このあたりが一つの目安のようです。

ただし、高額な費用を支払っている例もあり、平均入院費用は1日当たり「2万2千円」となっています。

なお、この金額は実際に支払った金額で、治療費以外の差額ベッド代や食費も含んでいます。

出典:アクサ生命

「肉体的な苦痛」よりも、「仕事」と「お金」が苦労のタネ

過去10年以内に、入院または通院治療の経験がある225名に、「入院や通院治療で苦労したこと」を聞いています。

一番多いのは「時間の確保(休みを取りづらいなど)」でした。

二番目が「治療費の負担」で、この2つが双璧となっています。

そして、「業務の調整(引継ぎが大変など)」「収入の減少」「(病気・ケガや治療による)肉体的な苦痛」の3つは、20%以上の人が挙げています。

病人でありながらも、肉体的な苦痛よりも、仕事とお金に苦労している様子が分かります。

出典:アクサ生命

お金と不安は相談しにくい

入院または通院治療の経験がある225人に「必要だと思う家族のサポート」を聞いています。

「手術・治療実施日の病院待機(立ち合い)」「病院までの送迎」「不安の解消(話し相手や相談相手になるなど)」「診断・治療説明時の付き添い」などが上位に入りました。

ただし、「入院・治療資金の援助」は、必要だと思う割合は高いのですが、実際にしてくれて助かったという割合が低く、お金のことは家族でも頼りにくいことが分かります。

同じように、「不安の解消(話し相手や相談相手になるなど)」も、実際にしてくれて助かったという比率が低くなっています。やはり、自分の抱えている病気などの不安を家族に打ち明けることにはためらいがあるのでしょう。

逆に言えば、入院に際して家族ができることとして、「患者にお金の心配をかけないようにすること」や「不安が解消できるように、できるだけ相談相手になること」を心がけると良いでしょう。

出典:アクサ生命
[シニアガイド編集部]