「転職前と話が違う」と感じるのは「人間関係」と「社風」

[2017/9/28 00:00]

転職コンサルタントに聞いたアンケート

転職求人サイト「ミドルの転職」が、転職コンサルタントを対象に「転職後のギャップを避ける方法」のアンケートを行ない、130人の回答を集めています。

ここでいう「転職後のギャップ」とは、転職した会社に入社したあとで、転職前に得ていた情報と違う現実に遭って、転職を後悔する気持ちです。

「人間関係」はギャップになりやすい

「転職経験者が感じやすいギャップ」で、一番多いのは「人間関係(上司・部下・同僚など)が合わなかった」でした。

二番目も、ほぼ同じぐらいの割合で「社風が合わなかった」です。

そして、三番目は「仕事内容が想定と異なっていた」でした。

つまり、「人間関係」「社風」「仕事内容」が「転職後のギャップ」を感じるポイントです。

出典:エン・ジャパン

「入社前の情報収集不足」がギャップを招く

「転職後にギャップを感じる原因」では、「入社前の情報収集不足」とする転職コンサルタントが多く、半分以上の人が挙げています。

同じように「印象だけで決めてしまった」が続きます。

しかし、「入社後、会社の状況が変わった」と「妥協せざるを得なかった」など、ある程度、しかたのない原因もあります。

出典:エン・ジャパン

「求人票には載っていない情報」が重要

「転職後のギャップを避けるために行なっているサポート内容」としては、「求人票には載っていない社風などの情報を伝える」が一番多く、コンサルタントが持っている非公式な情報を伝えることが対策とされています。

また、「キャリアと希望条件の棚卸しを手助けする」も多くのコンサルタントが挙げています。

転職先に対して過剰な希望を抱きやすい転職希望者に対して、自分のキャリアと希望条件をはっきりさせ、転職によって実現可能なものと、実現できないものなどを再認識させる過程が必要なことが分かります。

出典:エン・ジャパン

「風土・社風」は知っておきたい

では、コンサルタントは転職後のギャップを避けるために、どのような情報を提供しているのでしょう。

「転職希望企業のどのような情報があると、転職後のギャップを避けるために有効か」という質問で、有効な情報の内容を聞いています。

一番多いのは「風土・社風」で、ほぼ並んで「一緒に働く上司・部下・同僚の情報」が続きます。

この2つが、ギャップを避けるために重要な情報のようです。

さらに、「業務上の裁量の幅」「会社や事業の方針」「経営者の考え方」などが続きます。

出典:エン・ジャパン

「ギャップは少なからず生じるもの」

最後に、転職後のギャップを避けるためのアドバイスが寄せられています。

  • エージェントも活用してより深く求人先の情報を入手すること。ギャップは少なからず生じるものなので、変化に対応する前向きな心持ちを持つようにする。
  • 入社前の段階で、一緒に仕事をする人たちと会う。また、多少のギャップはどんなに情報収集をしても生じるものと考える。
  • 完全に希望通りという転職は少ないので、譲れる部分・譲れない部分を明確にし、譲れない部分は妥協しない。一緒に働く部門の複数の社員に会う。

いくら情報収集を行なっても、ある程度のギャップは必ず生まれます。

そう理解した上で、自分が転職によって何を得ようとしているか整理しましょう。

そして、転職するかどうかの最後の判断は自分自身で慎重に行ないましょう。

[シニアガイド編集部]