転職コンサルタントに聞いた「転職してはいけない」人のプロフィール

[2018/6/29 00:47]

転職コンサルタントへのアンケート

転職求人サイト「ミドルの転職」が、「転職が難しい人」というアンケートの結果を公開しています。

このアンケートが面白いのは、転職を希望する本人ではなく、転職支援のプロである転職コンサルタント122人を対象としていることです。

面談した3人に1人は転職せずに現職にとどまるべき

「面談を行なった方のうち、“ 転職せずに現職にとどまるべき ”と思う方は全体の何割ほどいますか」と聞いています。

一番多い答えは「3割以上」で、59%もいます。

つまり、「面談した3人に1人は、転職せずに現職にとどまるべき人材だ」と思っている転職コンサルタントが半分以上もいるのです。

出典:ミドルの転職

転職が難しいと思う理由

「転職が難しいと思う理由」で、一番多いのは「本人の希望と、転職市場での市場価値にギャップがある」でした。

2番目は「転職回数が多い」です。

それ以降も、「人柄が転職に向かない」や「現職において活躍していない」など、転職希望者にとっては耳が痛い言葉が並んでいます。

出典:ミドルの転職

一番多いギャップは「年収」

本人と転職市場の間にあるギャップとは、具体的に何を指すのでしょう。

一番多いのが「希望年収と相場年収のギャップ」でした。

以下、「職種や業種の転換を希望している」「希望の役職と相場のギャップ」などが続きます。

自分のこれまでの実績と、転職先に求めている待遇との間の差が大いようです。

出典:ミドルの転職

転職回数が3回を超えたら、多いと感じる人がいる

また「転職回数が多い」とは、具体的に、何回目からを指すのでしょう。

一番多いのは「転職4回で、5社を経験」でした。

これに「転職3回で、4社を経験」と「転職5回で6社を経験」が続きます。

自分の転職が「3回」を超えたら、転職回数を意識したほうが良いでしょう。

出典:ミドルの転職

転職に向かない人柄

さらに「人柄が転職に向かない」という場合は、どんな人柄なのでしょう。

一番多いのは「他責傾向がある」で、ほぼ差がなく「謙虚な姿勢に欠ける」でした。

現在の状況を、自分の行動や実力の結果と認識できず、誰かのせいにするような人柄では、次の職場でも同じ結果が予想されるということでしょう。

出典:ミドルの転職

転職すべきか留まるかの判断

「自身が“転職が難しい”状況かどうかを見極めるには、何をすればいいと思いますか」という質問には、「転職によって解決したい課題を整理する」が最多でした。

転職する目的の整理ができていることが、一番大事なことのようです。

出典:ミドルの転職

では、自身が転職すべきか現職にとどまるべきかを、どうすれば見極められるのでしょう。転職コンサルタントのアドバイスを聞いてみましょう。

  • ご自身の能力と経験を今一度見直して「転職してやりたい事・実現したい事」と「自身でできること」を整理して考えてもらう。また企業や人に誠実であって欲しいと伝えます。
  • 「あれもこれも叶えたい」は難しいため、希望や条件に対しては優先順位をつけることをアドバイスします。あとは、なぜ難しいかを市場、年齢、キャリアなど、実数やデータ、実績をしっかり伝えるようにします。
  • 転職回数が多く、在籍年数が浅くなってしまった方は、スキルや熱意で勝負をかけていくことが大事であると伝えています。転職回数は減らすことはできませんので、転職の理由の明確さや、志望度の高さ・熱意で穴埋めするしかありません。転職回数が多い理由をしっかりとした理由で説明することが出来るように、アドバイスしています。
  • 早期退社は今後のキャリアに傷がつくので、就職する際には慎重に考えてとお伝えする。また就職したからには3年間は頑張るように、ということも伝えています。

【お知らせ】この記事は2018年6月29日に内容を更新しました。

[シニアガイド編集部]