東京23区正社員の1日の労働時間は「8.9時間」、「残業なし」も2割以上
23区内の正社員に聞いた勤務状況調査
調査会社のマクロミルが、「労働時間に関する調査」の結果を公開しています。
この調査は、2017年9月に行なわれ、東京23区内の企業で働く正社員1,000名が回答しています。
1日の平均労働時間は「8.9時間」
過去3カ月の平均で、1日の総労働時間(休憩時間を除く)を聞いています。
回答者全体の平均は「8.9時間」でした。
個別の回答でも、「8~9時間」が一番多く、ほぼ4割います。
次いで「8時間未満」と「9~10時間」が2割を超えています。
回答者全体の8割以上は、1日の労働時間が10時間以内で収まっています。
なお、1日の労働時間が「8時間未満」ということは、「残業がない」状態です。つまり、残業ゼロの人が、全体の2割以上いることが分かります。
現在の労働時間に「満足」している人が多い
「現在の労働時間に対する満足度」では、「満足」が43%、「不満」が26%でした。
いまの労働時間に満足している人の方が多いことがわかります。
年代別に見ると、20代の満足度が高く、50%を超えています。
30代と40代ではやや減りますが、50代になるとまた増えています。
30代と40代は、中心となって働く世代なので、勤務時間が長くなりがちなのでしょう。
50代になると、役職定年などの制度もあって、働き方が変わってくるのでしょう。
労働時間を減らしたい人は「43%」
「現在より労働時間を増やしたいか、減らしたいか」を聞いています。
「今のままで良い」が49%、「減らしたい」が43%で、ほぼ同じ割合でした。
なお、労働時間を「増やしたい」という人は8%しかいません。
長時間労働の職場も存在する
「現在の労働時間」の質問では満足している人と、「労働時間」に対して「今のままで良い」人は、いずれも4割を超えています。
23区内の正社員の半分近くは、現在の働き方に、おおむね満足しているようです。
ただし、1日の労働時間が「10時間以上」の人は16%もいますし、「労働時間を減らしたい」人も43%います。
職場によっては、長時間労働が多くなりがちで、社員への負担が重い状況であることも忘れてはいけません。