東京都が「MDクリニックダイエット」「ホスピタルダイエット」の危険性を警告

[2017/11/12 00:00]

個人輸入薬に対する警告

東京都が、「MDクリニックダイエット」と呼ばれるダイエット薬について、使用を中止し、医師の診断を受けるように警告しています。

「MDクリニックダイエット」は、タイの病院が処方する複数の医薬品の総称です。

日本では、インターネット等の個人輸入代行サイトを経由し、主に個人輸入されています。

業者によっては「ヤンヒーホスピタルダイエット」という名称で販売されていることもあります。

「MDクリニックダイエット」に含まれる薬剤の例 出典:山梨県

「腹痛」「幻覚」「意識障害」などの健康被害が発生

今回の警告は、「MDクリニックダイエット」を個人輸入して服用した、20代の女性が健康被害を起こしたことがきっかけとなっています。

この女性は、悪心、手足のしびれ等の症状があり、都内の病院で治療を受けました。

提出された「MDクリニックダイエット」を分析したところ、食欲抑制薬等の医薬品成分が検出されました。

「医薬品成分が入っているのなら、効果があるから良いではないか」と考えがちですが、医薬品であるからこそ、医師の指導や監督の無い状態で使うと、健康被害を起こしてしまうのです。

「MDクリニックダイエット」が問題化した、2002年以降だけでも、複数の自治体で健康被害や、その疑いがある症状が報告されています。下の例をご覧ください。

  • 千葉県:排尿困難、意識もうろう、手足の震え等1例
  • 北九州市:幻覚、幻聴1例
  • 岡山市:腹痛、嘔気(嘔吐)1例
  • 埼玉県:目のけいれん、ふらつき感1例
  • 山梨県:甲状腺機能亢進の症状1例
  • 東京都:死亡(因果関係は明らかではない)1例
  • 藤沢市:動悸、嘔吐、息切れ、歩行困難、食欲不振、意識障害、薬剤性甲状腺機能低下症1例

違法な薬は「飲まない」「買わない」「売らない」

東京都では、「MDクリニックダイエット」を利用している人に向けて、4項目の注意喚起を行なっています。

  • 現在、「MDクリニックダイエット」を服用している方は直ちに中止し、医療機関を受診してください。
  • 個人輸入した製品の中には、危険な成分が含まれている場合や、当該製品の服用により、既に服用している医薬品の作用に影響を及ぼす等、重大な健康被害を起こす可能性がありますので、安易に服用しないようにしてください。
  • 「MDクリニックダイエット」は、重大な健康被害を起こすおそれがあるため、個人輸入にあたっては「数量に関わらず厚生労働省の確認を必要とする医薬品」に指定されております。
  • 個人輸入した医薬品を他人に販売、授与することは法律で禁止されています。

ここにもあるように、所有している薬品を、人にあげたり、転売することは法律で禁止されています。

健康被害を広めることにもつながりますので、絶対に止めましょう。

[シニアガイド編集部]