Amazonになりすました架空請求詐欺が増加中

[2017/11/15 00:00]
出典:消費者庁

Amazonになりすまして架空請求する詐欺

消費者庁と東京都が、「Amazonになりすまして架空請求を行なう」業者について警告を発しています。

すでに、多数の被害が発生しており、消費者庁らは「詐欺なので、絶対に支払いに応じてはいけない」と警告しています。

AmazonからのSMSがきっかけ

今回のAmazonなりすまし詐欺は、次のように進行します。

1)Amazonまたは、その関連会社の名称で、携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)が届きます。

文面は、「有料動画の未納料金が発生しております。本日中にご連絡なき場合は、法的手続きに移行します」などです。

2)SMSに書かれている番号に電話をかけると、実際には存在しない未納料金の支払いを求められます。

3)支払い方法として、コンビニで「Amazonギフト券」を購入し、その番号を電話で連絡するように言われます。

手口としては、典型的な架空請求詐欺です。

支払い方法としてコンビニで「Amazonギフト券」などの電子マネーカードを買わせるのも、最近、増えてきている手口です。

電子マネーカードを使うことで、銀行員などにチェックされやすいATMの操作を避けているのです。

出典:東京都

Amazonは無関係

消費者庁と東京都の合同調査によって、いくつかの事実が確認されています。

  • この件に関してAmazonの日本法人は無関係である
  • Amazonが提供する動画サービス「Amazon ビデオ」はクレジットカードによる前払い制で、Amazonギフト券による支払いは行なっていない
  • Amazonからの通知はメールを使用しており、SMSは使用していない
  • 詐欺を行なっている業者が使用している電話番号は、転売されたものだった
  • 詐欺によって奪われたAmazonギフト券の番号は転売されており、詐欺とは無関係の人間が使用していた

Amazonを名乗るSMSは無視する

消費者庁と東京都は、詐欺に遭うのを防ぐために、次の4点をアドバイスしています。

  • アマゾンの未納料金をSMSを用いて支払えというのは詐欺の手口です。こうした要求には絶対に応じないようにしましょう。
  • 「本日中に連絡がなければ法的手続きに移行します。」というSMSは典型的な詐欺の手口です。絶対に連絡しないようにしましょう。
  • ギフト券を購入してその番号を連絡しろというのは典型的な詐欺の手口です。絶対に応じないようにしましょう。
  • 一度つながった電話を切らせないようにすることがあります。応じることなく、いったん電話を切って、周囲の人や相談窓口に相談しましょう。

相談窓口としては、「消費者ホットライン(電話番号188)」および、「警察相談専用電話(電話番号#9110)が推奨されています。

番号だけのギフト券転売も危険

なお、詐欺によって奪われた「Amazonギフト券」の番号は、転売されて、詐欺とは無関係の人間が使用していました。

フリマアプリやオークションサイトなどで、「Amazonギフト券」などの電子マネーカードの番号だけを売買している例がありますが、今回のような詐欺で入手されたものである可能性があります。

そのような番号を利用すると、犯罪への関与を疑われる可能性があります。

他人から、電子マネーカードを購入する際は取引内容を慎重に検討してください。

[シニアガイド編集部]