20代フリーターの73%は「月収20万円以下」で生活している

[2017/11/18 00:00]

20代フリーターへの意識調査

就職支援サービスの「ハタラクティブ」が、「20代フリーターの給与に関する意識調査」の結果を公開しています。

ハタラクティブは、フリーターや既卒など、正社員未経験か、経験の浅い第二新卒向けの就職・転職支援サービスです。

今回の意識調査は、2017年10月にハタラクティブに登録した20代の男女のうち438人が回答しています。

全体の73%は「月収20万円以下」

回答者の「現在の月収」で一番多いのは「16~20万円」でした。

全体を見ても、回答者の73%は「月収20万円以下」です。

月収が20万円台の人は26%、30万円台の人は1.3%に留まっています。

出典:データを基に編集部が作成

安心できる月収は「20万円以上」

「これだけあれば安心できるという月収」で一番多いのは「21~30万円」でした。

これは、「実家暮らし」でも「一人暮らし」でも同じです。

ただし、「一人暮らし」では「31~40万円」を希望する人の割合が高く、実家暮らしに比べて生活にお金がかかることが推測されます。

出典:データを基に編集部が作成

10年後に希望する月収は「30万円以上」

「10年後に希望する月収」で一番多いのは「31~40万円」でした。

「実家暮らし」でも「一人暮らし」でも同様です。

また、「一人暮らし」の方が、少し高い月収を望む傾向があるのは変わりません。

出典:データを基に編集部が作成

親世代は、フリーターの実情を知らない

「フリーター」という言葉は、1980年代からありますが、その実体は時代によって大きく変わってきました。

現在の20代フリーターの親の世代は、「フリーター」という名前は知っていますが、「自分の意志で正社員への就職を選ばなかった人」というイメージが強く、自分の意志ではなくフリーターになる状況があることや、どれぐらいの収入があるかということを知りません。

そのため、なんらかの理由で子供がフリーターになった場合に、お互いのコミュニケーションに支障が出る場合が珍しくありません。

今回の調査で明らかになったように、“20代フリーターの7割以上は、20万円以下の月収”で働いています。

しかし、それは勤労意欲が足りないからではありません。多くは20万円を超える月収を希望していますし、10年後には30万円を超える月収を夢見ています。

そのために、正社員を目指すフリーターがいて、それを支援する「ハタラクティブ」のようなサービスもあるということは知っておいても良いでしょう。

[シニアガイド編集部]