東京都内の高齢者世帯の年収は「100~200万円」が最多
[2017/11/27 00:00]
都内の高齢者世帯の年収
「65歳以上の者のみ」で構成された世帯を「高齢者世帯」と言います。
なお、「65歳以上の者」に「18歳未満の未婚の者」が加わっている場合も含めます。
「高齢者世帯」は、子供が独立した高齢夫婦のみか、高齢者の一人暮らしが中心です。
ここでは、東京都が行なった「東京都福祉保健基礎調査」のデータを使って、都内の高齢者世帯の収入について紹介します。
この調査は、2016年10月に行なわれ、都内に住んでいる3,466世帯の有効回答を得ています。うち、高齢者世帯は946世帯でした。
収入源の7割は「年金・恩給」
まず、高齢者世帯の収入源を見てみましょう。
高齢者世帯の世帯収入のうち、71.1%は「年金・恩給」でした。
次に多いのは「賃金・給料」で9.9%、三番目が「事業所得」で7.6%でした。
2つを合わせると、働いて収入を得ている人は17.5%になります。
年収は「100~200万円」が最多
高齢者世帯の年収で一番多いのは、「100万円~200万円未満」でした。
全体の25.1%を占めています。
次に多いのは「200万円~300万円未満」で、22.6%です。
ちなみに、年収が「300万円未満」の高齢者世帯は57.5%でした。
年金を柱に、可能であれば上積みを
ここまで見てきたように、都内の高齢者世帯の7割以上は、年金に頼って生活しています。
年金以外の収入がある人は、少数派です。
金額で見ると、年金も含めた年収は「100~200万円」が多く、あまり余裕がありません。
また、年収が「300万円未満」の世帯が、半分以上を占めています。
有効回答の全世帯のデータを見ると、年収が「300万円未満」の世帯は29.3%しかいません。それだけ、高齢者世帯の年収が低いことが分かります。
将来、自分が高齢者世帯になることに備えるならば、年金をきちんと確保し、その上でなんらかの収入を得る道を探すことが目標となるでしょう。