働いている男女の80%以上が「将来の生活資金に不安を感じている」
現役世代に聞いた「将来への備え」
ジブラルタル生命保険が、「将来への備え」についてのアンケート結果を公開しています。
2017年9月に行なわれた調査では、20歳から59歳の働いている男女2,000人の回答を集めています。
80%以上の人が「将来に対して不安を感じている」
まず、「将来(老後)の生活資金の不安」について聞いています。
「非常に感じる」が43.7%、「やや感じる」が37.7%で、「将来に不安を感じる」人の合計は81.4%でした。
働く男女の5人に4人が、将来の生活資金に対して不安を感じています。
年代別にみると、20代では「不安を感じる」が76.6%ですが、30代以上では80%を超えています。年齢が高くなるほど、将来への不安も募るようです。
74%の人は資産形成が出来ないことに不安を感じている
さらに、「将来に備えた、預貯金や資産がなかなか増えない」ことに不安を感じている人は、74.0%でした。
こちらも、年齢が高くなるにつれて、不安を感じる人が増えています。
年齢が高くなるほど、資産形成に残された時間が短くなります。それだけに、思うように資産の形成が進まないことに不安を感じるのでしょう。
資産形成に向けている金額は「月に5万円未満」
実際には、どれぐらいの資金を資産形成のために費やしているのでしょう。
毎月ごとに資産形成に向けている金額を聞いています。
まったく用意できていない「0円」が22.4%でした。
「1万円未満」が6.3%、「1万円~5万円未満」が34.6%です。
5万円未満までの累計が63.3%になるので、半分以上の人は、資産形成に回せるのは月に5万円未満です。
一歩で、「30万円以上」という人も3.5%いるので、全体の平均額は「8.5万円」になります。
20代でも平均8万円以上を資産形成に向けている
資産形成に向けている平均金額を年代別に見てみましょう。
20代が「8.1万円」、30代「7.0万円」、40代「8.1万円」、50代「11.0万円」でした。
30代でいったん下がりますが、50代では平均が10万円を超えています。
22%の人は、お金を貯められないでいる
アンケート結果を見ると、男女年齢を問わず、将来への金銭的な不安が強いことが分かりました。
一方で、22%の人は、資産形成のためにまったく資金を向けられず、お金を貯められないでいます。
給与から天引きにして貯蓄する制度などを利用して、少額でも毎月積み立てることを考えましょう。
積み重なっていく残高が、少しは将来への不安を和らげてくれるかもしれません。