体外受精などの高度不妊治療の治療費は、平均で193万円

[2017/12/6 00:00]

不妊治療の体験者へのアンケート

Webメディア「妊活ボイス」を運営しているCURUCURU(キュルキュル)が、「不妊治療」に関するインターネット調査の結果を公開しています。

2017年10月に行なわれたアンケートでは、10年以内に不妊治療を受けた経験のある20~49歳までの女性300人が回答しています。

体外受精まで進むと、治療費の平均は193万円に達する

不妊治療の中でも高額となる高度不妊治療(体外受精/顕微授精)の経験者に、その費用を聞いています。

治療費の平均は「193万円」でした。

回答者の中で一番多いのも「100万円~200万円未満」で、41.9%を占めています。

治療費が「300万円以上」という人も16.1%あり、治療が高度化することによって、治療費が高額となることが分かります。

出典:CURUCURU

費用は夫婦の収入でまかなっている人が多い

不妊治療の費用の捻出方法で、一番多いのは「夫婦の収入・貯金」で56.0%でした。

そして、「夫のみの収入・貯金」(23.7%)と、「自分のみの収入・貯金」(20.0%)が続きます。

多くの人が、高額な治療費を自分たちの収入や貯金で負担していることが分かります。

なお、回答者が不妊治療を行なっていた時点での、平均世帯年収は約500万円でした。平均で193万円という負担が、家計にとって、とても大きなものであることが分かります。

高度不妊治療者の約3人に2人は転院を経験

高度不妊治療の経験者のうち、病院やクリニックを転院した人は64.5%でした。

転院が「4軒以上」という人も9.7%います。

出典:CURUCURU

「病院・クリニックを変えた理由」は、「良い結果が出なかった(36.5%)」「治療内容を変えるため(34.9%)」「先生と合わなかった(30.2%)」が、上位3つです。

転院の際には結果や治療内容、先生との相性といった直接治療とかかわる部分が重視されていることが分かります。

高度不妊治療まで進むと、結果を求めて転院する人が多くなるのでしょう。

【お詫びと訂正】初出時に、CURUCURUの読み方を誤っておりました。お詫びして訂正させていただきます。

[シニアガイド編集部]