夫婦のいずれかが再婚のカップルが4分の1を超える
厚生労働省が、「婚姻に関する統計」を発表しています。
ここでは、「再婚」に関するデータを紹介しましょう。
なお、グラフは発表資料を基に編集部で作成しました。
いずれかが再婚のカップルは26%
平成27年(2015年)に結婚した夫婦は63万5千組でした。
そのうち「夫婦とも初婚」は73.2%です。
夫婦のいずれかが再婚のカップルは26.8%で、全体の4分の1を超えています。
昭和50年(1975年)には、この割合は12.7%でした。それ以来、いずれかが再婚のカップルは増え続けています。
組合せ別で見ると、「夫が初婚/妻が再婚」が7.1%、「夫が再婚/妻が初婚」が10.0%、「夫婦とも再婚」が9.7%でした。
「夫が再婚/妻が初婚」の場合、夫は6歳以上も年上
2015年に結婚した夫と妻の平均年齢は、夫が「33.0歳」、妻が「31.0歳」でした。
しかし、両方が初婚の場合は、平均年齢が下がり、夫が「30.6歳」、妻が「29.0歳」でした。
「妻が再婚/夫が初婚」の場合は、夫妻とも35歳台ですが、わずかに妻の方が年上になっています。
逆に「夫が再婚/妻が初婚」の場合は、夫が39.1歳、妻が33.0歳で、夫の方が6歳も年上です。
「夫婦とも再婚」の場合、夫婦とも平均年齢が40歳台になっています。このデータだけではわかりませんが、かなり高齢になって、パートナーに先立たれた後で再婚する人が一定数いるため、平均年齢を押し上げている可能性があります。
再婚できる可能性が高いのは30代まで
一度、離婚した人は、どれぐらいの割合で再婚するものでしょう。
2011年に離婚した人が、2016年までの5年間で再婚した割合は、夫が「26.6%」、妻が「22.1%」でした。
離婚してから5年以内に再婚する人は、だいたい4分の1ぐらいです。
再婚する割合は、離婚時の年齢によって大きく異なります。
再婚率が一番高いのは「19歳以下の妻」で40.6%でした。
逆に一番低いのは「50歳以上の妻」で10.8%です。
全体の傾向としては、離婚時の年齢が若いほど再婚率が高くなっています。
また、「25歳までは女性の方が再婚率が高く、それ以上は男性の方が再婚率が高い」という傾向があります。
一般に、40歳以上の男性は「自分よりも若い女性との結婚を求める」という傾向があり、女性は「現在の生活への満足度が高く、新しいパートナーを求める意欲が薄い」という傾向があるとされています。
男性の方が再婚率が高いのは、そんな背景が数字に表れていると言えるでしょう。