「年金手帳」を失くしてしまったときに、再発行してもらう手続き
あなたの「年金手帳」は、どこにありますか
「年金手帳」は、あなたの年金の基本情報を記した手帳です。
しかし、サラリーマンの場合、20歳になって国民年金に加入したときに手にしたものの、会社に入社したときに預けて、そのままで、ほとんど見たことがないという人も多いでしょう。
年金手帳は、年金を受け取る手続きをするときに必要ですが、それ以外でも、転職して所属する会社が変わるときなどに必要となります。
しかし、必要になったと言われても、年金手帳がどこにあるのか分からないという人も少なくないでしょう。
そんなあなたのために、年金手帳の再発行の手続きを紹介しましょう。
書式はWeb上に用意されている
年金手帳を、再発行してもらうことを「再交付」と言います。
基本的には、「年金事務所に申請し、後日、郵送してもらう」形になります。
申請に必要な「年金手帳再交付申請書」は、日本年金機構のホームページのこちらに、PDFやExcel形式のファイルで用意されています。
なお、2018年3月に書式が変わり、マイナンバーの記入が必須となっています。
どの年金事務所へ行けば良いか
再交付を申請するときには、どの年金事務所へ申請すれば良いのでしょうか。
これは、自分がどの年金に入っているかによって異なります。
下記に整理してあるので、該当するところを見てください。
現時点で、厚生年金に加入している場合は、勤務先の会社(事業所)経由で提出することもできますから頼んでしまいましょう。
- 「国民年金第1号被保険者又は任意加入被保険者の場合」住所地の市区町村役場
- 「厚生年金保険又は船員保険の被保険者の場合」勤務する事業所を経由して又は直接、事業所の所在地を管轄する年金事務所
- 「国民年金第3号被保険者の場合」配偶者の勤務する事業所の所在地を管轄する年金事務所
- 「厚生年金保険の第四種被保険者の場合」住所地を管轄する年金事務所
年金事務所の場所の一覧は、こちらにあります。
なお、年金手帳の再交付の申請は、郵送や電子申請もできます。
郵送の場合は、「全国の事務センター一覧」を見て、地元の事務センターへ郵送してください。
電子申請は、けっこう手間がかかり、システムがこなれていない印象です。
どうしても電子申請というものを試して見たいという人以外には、郵送をお勧めします。
1カ月待てないなら、即日発行に
年金手帳の再発行には、数週間から1カ月ぐらいかかります。
すぐに年金手帳が必要な場合は「即日発行」という手続きを取りましょう。
即日発行をするためには、次の条件を満たす必要があります。
- 年金手帳を再交付される本人が出向く必要がある
- 窓口は年金事務所のみで、役所の窓口や郵送ではダメ
- 本人が確認できる身分証明の書類を持参する
年金事務所の所在は、一覧がこちらにあります。
身分証明のための書類は、次のものなら、それ1つで済みます。
- 個人番号カード
- 運転免許証、運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード(写真付きのもの)
- 旅券(パスポート)
- 身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳
- 特別永住者証明書
- 在留カード
他にも身分証明に使える書類はありますが、上記の書類を用意して行くほうが確実でしょう。
「障害年金」などに備えて手元に備えよう
以前は、ほとんどの会社で「手続きが必要な際に紛失している恐れがある」として、社員の年金手帳を預かっていました。
しかし、最近は個人情報の管理の問題などから、年金手帳を預からない会社も増えています。預けたつもりだったのに預けていないということもありますので、確認しておきましょう。
年金手帳は、退職後の老齢年金だけではなく、ケガや病気の際の「障害年金」でも手続きの際に必要となります。
自分の年金手帳がどこにあるのか確認し、紛失していることが分かったら、すぐに使えるように再交付しておきましょう。
【お知らせ】この記事は、2018年5月8日に内容を更新しました。