1月はフリーターが就職したくなる季節
20代のフリーター/元フリーターへのアンケート
若年層向け就職支援サービス「ハタラクティブ」が、「20代フリーターの就活のきっかけ」というアンケート結果を公開しています。
2017年11月に行なわれたインターネットアンケートには、20代のフリーター/元フリーター79人が回答しています。
回答者数が少ないので、細かい数字はあまり意味がないのですが、フリーターが就職を考え始めるきっかけが分かる面白い結果が出ています。
就職したくなるのは「4月」と「1月」
「就職しようと思い始めたのは何月か」という質問に、最も多かったのは「4月」でした。
4月は新年度の始まりで、入社式などのニュースが影響するのでしょう。
そして、次に多いのは「1月」でした。
1月は年末年始の帰省シーズンなので、普段は1人暮らしのフリーターが家族と接する機会が増えることが影響していると分析されています。
就職したい理由は「収入」
「就職したいと思った理由」で一番多いのは、「収入」でした。
2番目は「安定」ですが、3番目に「親」が入っています。
20代のフリーターには、「親」との会話が、意外なほど大きく影響するようです。
きっかけとなる言葉をかけるのは「親」
もう少し具体的に「就職活動を始めるきっかけになった一言を誰から言われたか」と聞いています。
やはり、一番多いのは「親」で40%を超えています。
次いで、「知人」と「友人」が20%前後で続きます。
親からかけられた一言の例
では、「親」から、どんな一言をかけられたのでしょう。
いくつかの例が挙げられています。
- 「もうそろそろ安定した職につきなさい」
- 「社会的に身分が保証された仕事につきなさい」
- 「お父さん、来年定年なのよ」
- 「家計が苦しいから働け」
- 「いい加減にしろ!」
- 「自分の好きなこと、得意なことで、皆に喜んでもらうための仕事を、人生をかけて探していきなさい」
どちらかと言えば、切実でストレートな言い方の方が印象に残るようです。
就職活動を始めるまでの期間は「1カ月以内」が最多
「就職したいと思ってから、実際に就職活動を始めるまでの期間」は、「1カ月以内」が最多でした。
しかし、2番目は「1年以内」で時間がかかっています。
中には「3年以上」という回答もあり、就職活動を始めるのが難しい人もいることが分かります。
なお、就職したいと思ってから行動に移すまでの期間が長いと、「(就職活動を)早く始めればよかった」と後悔する割合が高いという結果も出ています。
就職活動を始めるまでの期間が「1カ月以内」ならば後悔している人は33%ですが、「1~2年」になると75%の人が後悔しています。
いずれ、就職活動を始めるならば、できるだけ早く始める方が本人のためでもあることが分かります。