2018年度の年金支給額は据え置き。国民年金の保険料は150円安

[2018/1/27 00:00]

年金支給額は変わらず

厚労省は、平成30年度(2018年度)の年金額について、前年度から据え置くことを発表しました。

これにより、来年度の年金額は次のように決定しました。

  • 国民年金の満額は、月額「64,941円」。
  • 夫婦2人の場合の厚生年金のモデル金額は、月額「221,227円」。

国民年金の満額は、年金保険料を40年間納めた場合の金額です。

厚生年金のモデル金額は、夫が平均的収入で40年間就業し、妻がその期間すべて専業主婦であった世帯が年金を受け取り始める場合の金額です。

国民年金保険料は150円安くなる

国民年金の月極保険料は、平成30年度は「16,340円」、平成31年度(2019年度)は「16,410円」になりました。

平成30年度分の保険料は、平成29年度に比べて「150円」安くなっています。

前納の申し込みは、現金なら4月まで可能

国民年金保険料が決定したのに伴い、6カ月/1年/2年分を前納する際の保険料も発表されました。

カッコ内の金額は、毎月納めるよりもトクになる金額です。

6カ月分前納

  • 口座振替:96,930円(1,110円)
  • 現金/クレジットカード:97,240円(800円)

1年分前納

  • 口座振替:191,970円(4,110円)
  • 現金/クレジットカード:192,600円(3,480円)

2年分前納

  • 口座振替:377,350円(15,650円)
  • 現金/クレジットカード:378,580円(14,420円)

国民年金の保険料は、全額が「社会保険料控除」の対象になります。

手元に現金があって、いまのうちに経費を増やしておきたいフリーランス(自営業)の人は、前納を検討すると良いでしょう。

前納する際は、事前に申し込みが必要です。申し込み期限は、口座振替とクレジットカードが2月末日、現金は4月中です。

物価に連動する「手当」は0.5%のプラス

年金ではありませんが、国から出る「手当」の一部は、物価と連動しているため、平成29年度の物価変動率(プラス0.5%)に合わせて、支給額が0.5%増えます。

対象となるのは、「児童扶養手当」「特別障害給付金」「特別児童扶養手当」「特別障害者手当」「障害児福祉手当」「健康管理手当(原子爆弾被爆者に対する給付)」です。

例えば、母子家庭や父子家庭に給付される「児童扶養手当」の第一子分は、月額「42,290円」から「42,500円」に増えます。

[シニアガイド編集部]