厚生年金の平均月額は、男性「18万円」女性「9万円」

[2018/4/3 00:20]

自分の将来の年金額を考える方法

「自分がいくら年金を貰えるのか」というのは、定年後の生活設計をする上で、一番気になる問題です。

しかし、サラリーマンが加入する厚生年金の場合、個人の加入歴とその期間の収入が影響するため、自分の年金額を計算することは簡単ではありません。

でも、すでに厚生年金を貰っている人が、どれぐらいの金額を貰っているかは分かります。

自分が年金を貰う時点とは時代が異なりますから、そのままの数字として受け取ることはできません。ある程度の目安にはなります。

ここでは、「平成28年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」という資料を基に、現在、厚生年金を貰っている人の年金額を紹介します。

厚生年金の平均月額は「14万5千円」

これから紹介するのは、民間企業の会社員などであった「第1号厚生年金被保険者」のデータです。

現在、厚生年金を貰っている約1,568万人の平均は月に「145,638円」です。

しかし、年金の金額は、会社勤めをしていた期間と給与の金額で変わりますから、貰える金額には幅があります。

実際に支給されている年金の月額をグラフ化すると、人によって大きな差があることがわかります。

なお、年金額が数万円という人がいますが、これは65歳以前に年金の一部だけが支給されている人が、ほとんどです。65歳以降は金額が増えるので、例外と考えてください。

出典:データを基に編集部が作成

厚生年金は男女差が大きい

さきほどのグラフを男女別に色分けすると、男性と女性でピークが異なることが分かります。

現在、厚生年金を貰っている世代では、女性が結婚後に離職して専業主婦になった率が高く、男性と女性では、働いていた期間と賃金に差があります。

そのため、厚生年金の金額にも差が出てしまうのです。

男性の平均支給額は「166,863円」、女性の平均支給額は「102,708円」です。

出典:データを基に編集部が作成

男性は「18~19万円」がピーク

男性だけを単独で見ると、「18万円以上~19万円未満」をピークに、その前後の人が多くなっています。

実際には、平均支給額を上回った年金を受け取っている人が多いことがわかります。

出典:データを基に編集部が作成

女性のピークは「9万円以上~10万円未満」

女性だけを単独で見ると、月額のピークは「9万円以上~10万円未満」です。

平均支給額と、ほぼ同じぐらいの支給額の人が多いようです。

女性の場合、男性よりも年金額が低いのですが、それでも、国民年金だけの人に比べれば、月に数万円の上積みがあります。

その上積み分が、厚生年金に加入して働いた効果というわけです。

出典:データを基に編集部が作成

現役時代にできるだけ積み立てを

厚生年金は、加入期間の長さと、期間中の収入によって、年金の支給額が決まります。

つまり、「できるだけ長く加入し、その期間中の給与を増やす」ということが、自分の年金の金額を増やすことにつながります。

なお、現役時代の収入が多くても、厚生年金の金額には上限があります。

さらに年金が必要な場合は、「企業年金」や「確定拠出年金」など、年金を上積みするための制度が用意されています。

現役でお金を稼げるうちに、それらの制度を利用して将来に備えましょう。

【追記】この記事は、2018年4月3日付でデータを更新しました。

[シニアガイド編集部]