街なかでの買物の支払い、日独は「現金」。では米中は?
4カ国の支払い方法を調査
調査会社のクロス・マーケティングが、「日本と海外における決済に関する調査」の結果を公開しています。
これは、街なかでの買い物の支払い方法を、日米独中の4カ国で調べたものです。
現地での支払い方法の情報は、海外旅行に行く際には欠かせません。
現在は、国によって状況が大きく異なっているので参考にしてください。
都市部の500人にアンケート
2017年11月に行なったこのインターネット調査では、街なかでの買い物の支払い方法を、日本、アメリカ、ドイツ、中国の4カ国で調べています。
対象は、18~69歳の男女、かつ都市部の生活者で、各国ごとに約500人です。
さっそく国別に見ていきましょう。
日本とドイツは「現金主義」
下のグラフは、一番良く使う支払い方法を国別に整理したものです。
「日本」は、「現金」が多く、二番目の「クレジットカード(クレカ)」にも大差をつけています。
「ドイツ」は、日本以上に「現金」が多く、「クレジットカード」が少なくなっています。
「アメリカ」は、「クレジットカード」が強く、「デビットカード」と「現金」が続いています。
アメリカに旅行する際に、クレジットカードが使える範囲が広いのは、経験されている方も多いでしょう。
「中国」は、他国とは状況が異なっており、「スマートフォン(スマホ)」を使った決裁が多く、「現金」や「クレジットカード」を大きく上回っています。
スマホによる決裁は二大大手が普及
スマートフォンを使った決裁については、日本でも「楽天ペイ」などのサービスがありますが、まだ馴染みが薄いので補足しておきましょう。
中国において、スマートフォンを使ったモバイル決済は「Alipay(アリペイ、支付宝)」と「WeChat Pay(ウィーチャットペイ、微信支付)」が二大大手となっています。
使い方は、アプリをインストールしたスマホで、店頭にあるQRコードにカメラを向けると、支払い金額の入力画面になります。
金額を入力し、指紋などで認証すると、お金が送金されます。
また、スマホ画面にバーコードを表示させ、店頭のバーコードリーダーで読み取ってもらう方法もあります。
日本でも、コンビニのセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートを始め、デパートなどではAlipayに対応する店舗が増えています。
ただし、AlipayもWeChat Payも、基本的には中国人を対象にしたサービスで、中国に銀行口座が無いとチャージができません。
日本人が海外旅行で訪れる際に、AlipayやWeChat Payを使う方法はありますが、やや遠回りな方法でチャージすることになります。
チャージする方法については、状況の変化が激しいので、現地に行く前に「WeChat Pay 日本人」などで検索して情報収集を行なってください。
また、日本人を含む外国人の場合、チャージしておいたお金が使えなくなるリスクがあります。チャージする場合も、万が一無くなっても困らない程度の金額に留めておくことをお勧めします。
旅行先で使うコインの代わりに、チャージしておくぐらいの感覚でいると良いでしょう。