身寄りの無い人でも、自分の葬儀から納骨まで予約できる「喪主代行サービス」

[2018/3/9 00:00]

みんれびの新しいサービス

身寄りがなく、一人暮らしをしている高齢者が、終活として自分の葬儀を考えようとしたときに、「誰が自分の葬式をあげてくれるのか」というところで、考えが止まってしまいます。

僧侶の手配サービス「お坊さん便」で知られる「みんれび」が、こういう場合に使える「喪主代行サービス」を開始しました。

具体的にどんなサービスなのか紹介しましょう。

遺体の引き取りから納骨まで代行

「喪主代行サービス」は、みんれびが始めた会員組織「よりそう」のサービスの一つです。

「喪主代行サービス」が、代行するのは次の3つです。

  • 遺体の引き取り
  • 火葬の立ち会い
  • 収骨/納骨

喪主代行サービスを利用するには、自分が生前に予約しておく必要があります。

そして、予約する際は「火葬」や「永代供養墓」とセットになります。

  • 火葬式無宗教プラン 128,000円(通常価格:148,000円)
  • 喪主代行サービス 127,000円
  • 永代供養墓 30,000円(通常価格:35,000円)

3つのサービス代金の合計は「285,000円」です。

予約手続きをした上で、この金額を払い込んでおけば、遺体を引き取って、火葬後に永代供養墓に納骨してくれます。

なお、東京都や神奈川県の場合、公営の火葬場が少なく、民間の火葬場を利用する必要があります。この場合は、「民間火葬場利用」として「60,000円」が追加されます。

また、「永代供養墓」は、「海洋散骨 44,800円(通常価格:49,800円)」と差し替えることもでき、その場合は合計金額が「299,800円」になります。

つまり、だいたい30万円ぐらいのお金を事前に払い込んで予約しておけば、身寄りがなくても、安心してあの世に行けるというわけです。

なお、事前予約の預かり金については、りそな銀行に全額保全されており、みんれびが倒産した場合でも、全額返済されるとしています。

オプションで読経も頼める

喪主代行サービスと組み合わされる「火葬式無宗教プラン」はいわゆる「直葬」に近いもので、僧侶の読経などはありません。

「お経ぐらいあげて欲しい」という人は、オプションで「葬儀読経」も頼めます。

その場合「葬儀読経のみ 戒名授与なし」ならば35,000円です。

既存のサービスの組み合わせで生まれる新しい価値

今回のみんれびのサービスは、すでにあるサービスを利用しています。

例えば、葬儀は「シンプルなお葬式」、永代供養墓は「シンプルな永代供養墓」、海洋散骨は「シンプルな海洋散骨Umie(海へ)」、葬儀読経は「お坊さん便」をそのまま利用しています。

これまでバラバラだったサービスに、会員組織や事前の予約、予約金の預かりなどのシステムを組み合わせたのが、新ブランドの「よりそう」です。

ここで紹介した「喪主代行サービス」も、既存のサービスを組み合わせて、少し機能を追加することで、付加価値の高い新しいサービスを作りあげています。

みんれびが持つサービスは、終活相談から、葬儀、法要、お墓、相続まで、幅広く用意されているので、これからも新しいサービスが登場することでしょう。

[シニアガイド編集部]