民泊の印象は「安い」「外国人向け」。利用経験がある人は4%台

[2018/4/29 00:00]

民泊について千人にアンケート

調査会社のマクロミルが、「民泊に関する意識調査」の結果を公開しています。

2018年4月に行なわれたインターネットアンケートには、全国の20~69歳の男女1,000名が回答しています。

民泊したことがある人は4.3%

民泊を利用した経験がある人は、わずかに「4.3%」でした。

そのうち、Airbnb(エアビーアンドビー)のようなスマホのアプリやWebサイトを利用した人は2.3%です。

出典:マクロミル

若い男性は民泊に抵抗が少ない

民泊を利用した経験がある人の割合を年齢別にみると、「20代男性」が一番多く16%ありました。

他には、「20代女性」「30代男性」「50代女性」などが、平均よりも高くなっています。

出典:データを基に編集部が作成

民泊を利用したい人は1割強

「民泊を利用したいと思っている」人は、回答者の1割強に留まりました。

「どちらともいえない」が約2割で、「利用したくない」が7割を占めます。

民泊はなじみが薄い存在なので、拒否反応を示す人が多いようです。

出典:マクロミル

民泊の印象は「安い」「外国人向け」

拒否反応の理由を知るために「民泊についての印象」を聞いています。

一番多いのは「安い」でした。

しかし、二番目は「外国人向け」です。

つまり、自分が利用する対象とは考えていないようです。

三番目は「利用者のマナーが悪い」というネガティブなものでした。

利用経験がなく、実態が見えないだけに、悪いイメージを持っている人も少なくないようです。

出典:マクロミル

6月の「民泊新法」で厳しくなる制限

2018年6月に、「民泊新法」が施行されます。

これによって、自宅を民泊として貸し出す場合、Airbnbでは、次のような届け出が必要となります。

  • 届出住宅が借家である場合には、大家さんの承諾書(転貸承諾書)
  • 届出住宅が分譲マンション(区分所有建物)ならば管理規約等

例えば、管理組合に民泊を禁止する意思があることを知りつつ、上記のような書面を作成して届出を行なった場合には、刑事罰の対象となる可能性があります。

また、届出住宅における民泊営業は、年間で180日以内に制限され、管理についても非常灯の設置や清掃が義務付けられます。

いずれも、民泊新法の施行以前に比べると、格段に条件が厳しくなります。

しかし、利用する側からすれば、最低限の安心感は得られるようになるので、一般の受け取り方も変わってくる可能性があります。

[シニアガイド編集部]