国民生活センターが警告する「遺品整理サービス」絡みのトラブル

[2018/7/20 00:00]

年間100件以上もある「遺品整理サービス」のトラブル

国民生活センターが、「遺品整理サービス」の料金や作業内容に関するトラブルについて警告を発しています。

「遺品整理サービス」は、親族等を亡くした人からの依頼によって、故人が所有していた物品の整理や処分を行なうものです。

国民生活センターには、ここ数年、100件以上の相談が寄せられています。

“見積金額の2倍の費用を請求”などのトラブルが

「遺品整理サービス」に関するトラブルの内容は次の通りです。

  1. 見積もりの際にせかされて契約したが、作業が始まらないので解約したい
  2. 解約を申し出たら高額なキャンセル料を請求された
  3. 作業時に予定外の料金を請求され、最終的に見積金額の2倍の費用を請求された
  4. 処分しないようにと頼んだ物を、勝手に処分された

5つの対策が書かれたリーフレット

国民生活センターでは、対策として次の5つを挙げています。

  • 複数社から見積もりを取るなど、事業者の選定は慎重に行いましょう
  • 作業内容や費用を明確に出してもらうなど、見積書の内容を十分に確認しましょう
  • 料金やキャンセル料、具体的な作業内容について事前に確認するようにしましょう
  • 残しておく遺品と処分する遺品を明確に分けておくようにしましょう
  • 事業者とトラブルになった場合には消費生活センター(Tel.188)に相談しましょう

国民生活センターでは、これらの注意事項を書いたリーフレットも用意しています。

業者と相談するときには、リーフレットをプリントアウトして持参しましょう。

リーフレットの内容 出典:国民生活センター
[シニアガイド編集部]