「片付けで自分の一生が終わる気がする」ほどツライ親の家問題

[2018/6/22 00:00]

女性の目から見た「親の家」問題

シンクタンクのリビングくらしHOW研究所が、「親の家についてのアンケート」の結果を公開しています。

2018年4月に行なわれたアンケートには、親の家に関する悩みがある女性715人が回答しています。

悩むのは50代から

親の家の問題で悩んでいる人を年代別に見ています。

「40代以下」は「将来が心配」が多く、まだリアルな問題ではありません。

「50代」から「今まさに悩んでいる」が増え始め、「60代以上」で問題が片付いたという人が増えます。

親の家で悩み始めるのは「50代」からと考えましょう。

出典:データを基に編集部が作成

最大の問題は「片付け」

「親の家の悩みの内容」で多いのは「家の片付け」でした。

「ため込んである荷物の処分に3カ月かかり、体調不良になった」(65歳)、「片付けで自分の一生が終わる気がする」(59歳)など、片付けに苦労している様子がわかるコメントが寄せられています。

出典:データを基に編集部が作成

すでに1割以上が空き家になっている

「親の家の現状」は、「親や自分、親戚が住んでいる」が、多くを占めています。

しかし、1割以上の人が「誰も住んでいない」つまり、空き家になっているとしています。

空き家になっている人の希望は、「売却したい」が一番多いのですが、「わからない」も多く、処置に困っている様子が伺えます。

出典:データを基に編集部が作成

問題に対する覚悟だけでもしておこう

「片付け」についても、「空き家」問題にしても、絶対に解決できる効果的な方法はありません。

それだけに、「家族や親戚で話し合う」ことが重要です。

しかし、実際に問題が起きるまでは、話し合いを行なうことをためらう人も少なくありません。

まずは、自分の親について、いつかはそういう問題が起きるということを覚悟して、話し合いの機会を作るように意識しましょう。

[シニアガイド編集部]