ガンの薬物療法の副作用に関するパンフレットを無償公開
薬物療法の副作用についてのパンフを無償公開
特定NPO法人のキャンサーネットジャパン(CNJ)が、がんの薬物療法の副作用についてまとめたパンフレット「もっと知ってほしい がんの薬物療法の副作用のこと」を公開しました。
A4サイズで20ページにまとめられており、PDFファイルの形で無償公開されています。
紙に印刷した冊子が必要な場合は、1冊当り500円以上の寄付で送ってもらえます。
自分らしくがんと向き合えることが目的
今回の冊子の内容について、CNJでは、次のように述べています。
がんの薬物療法を受ける際に最も大事なことは「重大な副作用に発展するかもしれない兆候を見逃さないこと」です。治療に使用される薬剤の副作用に関する正しい知識を得て、どのようなことがいつ起こるのかをよく理解しておくことががんの薬物療法を受ける際には不可欠です。
『もっと知ってほしい がんの薬物療法の副作用のこと』は、日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科 教授 勝俣範之先生監修のもと、副作用をうまく乗り切るコツから発熱・咳や息切れ・悪心・嘔吐・食欲不振等について、患者や家族、患者支援に携わる方々が知っておきたい情報を、20ページにまとめています。
また、薬物療法による副作用を経験された患者さんによる体験談を“Patients Voice(患者の声)"として掲載しています。
本冊子の制作は、米国で患者・家族に広く利用されているNCI(National Cancer Institute)発刊の冊子等を参考に、患者・家族が納得して意思決定し、自分らしくがんと向き合えるように、そして自らの病気や治療法を知り学ぶことができるものを目指しました。
病気に合わせた27冊のパンフレットを公開中
CNJでは、今回の薬物療法を始めとして、27冊の「もっと知ってほしいシリーズ」のPDFファイルを無償公開しています。
いずれも、A4サイズ20ページ前後で、それぞれの病気に必要な基礎知識がコンパクトにまとめられています。
自分や家族の誰かがガンと分かったときには、不安と混乱の中で、誤った情報に誘導されることがあります。
まず、主治医の先生とよく話し合い、CNJのパンフレットで基本的な知識を身に着けて、治療方針を選んで行きましょう。
また、CNJが運営するがん医療情報サイト「キャンサーチャンネル」では、各種のガンに関する動画も公開されています。こちらも併せて利用してください。