働きたいシニアを企業に派遣する「東京キャリア・トライアル65」

65歳以上のシニアをお試し派遣

東京都は、65歳以上の都内で働くことを希望している人を企業に派遣する「東京キャリア・トライアル65」を開始しました。

これは、働くことを希望している65歳以上の人に、シニアの就労について理解のある企業を紹介し、短期間の派遣社員として働いてもらう試みです。

この試みの目的は、高齢者に「就業先の業界で働くスキル」を、企業に「高齢者を活用するノウハウ」を習得してもらうことです。

1～2カ月程度の派遣を想定

「東京キャリア・トライアル65」への申し込み期間は、2018年8月10日から2019年2月28日です。
申し込みは、「東京キャリア・トライアル65事務局」宛に電話かメールで行ないます。

東京23区内に3カ所、多摩地区に1カ所のカウンセリングブースが設置されており、そちらで相談することもできます。

申込み方法の詳細については、公式サイトで確認してください。

企業へ派遣される期間は2018年10月～2019年3月(予定)のうちの1～2カ月程度を予定しています。

派遣費用は都が負担

希望するシニアには、次のような支援が行なわれます。

• 就職相談やスキルテストを実施した上で派遣先を決定
• 派遣就業中は専任のキャリアカウンセラーがフォロー
• 派遣先に就職しなかった場合には、カウンセリングやマッチングイベント等により更なる就職支援を実施

また、企業側には、次のようなメリットがあります。

• 派遣労働に係る費用を都が負担することにより、高齢者を雇用するノウハウの習得をサポート
• 派遣から正規雇用等へ切替も可能

つまり、勤務状態などが順調であれば、派遣から正規雇用などへ進むことが想定されています。

デスクワークが中心

派遣先の職種は、「事務職」「営業職」「IT技術者」など、デスクワークを中心としたものが対象です。

派遣先の選択などの業務は、人材会社のアデコに委託されており、選定された500社程度から、希望や能力に応じて派遣します。

労働日数や時間は、企業との話し合いで決定します。派遣就労中は原則的に残業、時間外労働はありません。

賃金は、東京都の最低賃金(時間額958円)以上が保証されています。

なお、パソコンが使えることを条件にはしていません。ただし、今回の事業の目標が「事務職」や「営業職」なので、使えない場合は採用の可能性が低くなるでしょう。