大地震に備えた備蓄は「3日分」が必要。食料や電池は「ローリングストック」で

[2018/9/2 00:00]
地震によって商品が無くなった小売店の棚

災害に備えた備蓄のルール

大地震などの災害に備えて、水や食料を用意しようとしても、どれぐらいの量を用意しておくべきなのか迷うところです。

ここでは、日本気象協会が推進する「トクする! 防災」プロジェクトのリリースをもとに、「災害に備えた備蓄」について、基本的なルールを紹介します。

必要な備蓄は「3日分」

備蓄の量は、「3日分×家族の人数分」が一般的な目安です。

大規模災害が発生した直後の3日間は、人命救助が優先されます。

そのため、直後の3日間については、公的な支援があまり期待できません。

災害直後の生活を自力で乗り切るための備蓄量として、「3日分×家族の人数分」を目標にしましょう。

1人当りの水は「9L」

備蓄する飲料水の量は、「1人当り1日3L(リットル)」が目安となります。

1人当りが3L×3日間で9Lですから、2人暮らしの家庭なら18Lを目標とします。

ミネラルウォーターの大きい方のボトルは1本が2Lです。6本入りの箱売りを買うと12Lになりますから、目安にしましょう。

食事はローリングストックで用意する

備蓄する食料については、1人分が1日3食×3日間で9食分になります。

例えば、2人家族なら18食分、4人家族なら36食分になります。

これだけの量を、乾パンやアルファ米などの保存食品で用意するのは大変です。

食料については、「ローリングストック」という方法で、普段食べるものを少しずつ用意しましょう。

「ローリングストック」とは、普段から少し多めに食材や加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の備蓄を確保する方法です。

例えば、レトルト食品やインスタント食品、乾麺、お菓子などを、少し多めに購入し、1つ食べたら、1つ買い足します。

出典:「トクする! 防災」プロジェクト

生活用品もローリングストックで備蓄

「ローリングストック」は、食料だけでなく日常で使用する生活用品にも応用できます。

例えば、地震に備えた非常用に、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、ウェットティッシュ、マウスウォッシュ、食品用ラップ、カセットボンベ、乾電池を、全部備蓄しておくことは、なかなかできることではありません。

しかし、少し多めに用意して、1つ使ったら、1つ買い足すという「ローリングストック」ならば、あまり意識せずに、常に備蓄しておくことができます。

ときどき在庫の確認を

「ローリングストック」のコツは、使った分は必ず補充することです。

それを忘れてしまうと、イザというときに、あるはずだった備蓄が無いことになります。

1年に1度ぐらいは、備蓄されている量を確認しましょう。

[シニアガイド編集部]