ドライバーの7割以上が「あおり運転」を経験している
ドライバーに聞いた「あおり運転」の実態
自動車保険会社のチューリッヒ保険会社が、「あおり運転実態調査」の結果を公開しています。
このアンケートは、2018年5月にネット経由で行なわれたもので、回答者は、1週間に1回以上運転している全国のドライバー2,230人です。
ドライバーの70%は、「あおり運転」された経験あり
「あおり運転をされた経験がある」と答えたのは、回答者の70%を超えました。
かなり高い確率と言って良いでしょう。
「あおり運転」で多いのは車体の接近
「自分が受けた、あおり運転の内容」は、「車体を接近させて、もっと速く走るように挑発された」が多く、8割近くの人が体験しています。
次に多いのも「車体を接近させて、幅寄せされた」で、あおり運転は「車体を接近」させる行為が多いことがわかります。
小さい車はあおり運転を受けやすい
あおり運転された時に運転していた車は、「軽自動車」「コンパクトカー/ハッチバック」など、サイズの小さい車が多い傾向があります。
車体の色は、「ホワイト」「シルバー」など、白系の車が半数以上を占めました。
一方で、あおった側の車は、「セダン」「バン/トラック」などの大きめの車で、色は「ブラック」「ホワイト」が多くなっています。
思い当たるきっかけTOP5
「あおり運転されたけっかけ」で、最も多かったのは、「車線変更をした」でした。
次いで「追い越し車線を走り続けた」「法定速度を守って走っていた」が続きます。
「スピードが遅かった」「追い越しをした」など、車の流れに乗っていなかったり、割り込みや無理な追い越しをされたなどと相手のドライバーに感じ取られてしまうことが、あおり運転に巻き込まれる要因になっています。
「あおり運転」をされて、警察に通報した人はわずか2%未満
「あおり運転をされたときの対処方法」は、「道を譲った」が最も多くなっています。
次いで「何もしなかった」と「路肩に停車した」が続きます。
「警察に通報した」人は少なく、2%未満でした。
「あおってきたらすぐに道を譲る」
九州大学大学院システム情報科学研究院 志堂寺 和則教授は、あおり運転への対応として、次のようにコメントしています。
あおり運転によるトラブルに巻き込まれそうになったら、挑発にのらず、交通法規を遵守して冷静に対処することが重要です。同乗者がいる場合は、110番通報、ナンバーなどの記録、動画撮影をしてもらうとよいでしょう。
いち早くその状況から抜け出すためにも、後続車があおってきたらすぐに道を譲りましょう。
また、追い抜かれたら、あおってきた車と車間距離を十分に取って急停止などの危険行為に備えることが大切です。
車を停車させる際は、コンビニやサービスエリアなど、なるべく人目のある安全な場所を選びましょう。停車したら、窓を閉めドアをロックして警察に通報を。警察の指示に従って行動しましょう。