覚えておきたい、お墓参りの基本

[2018/9/22 08:03]

お盆やお彼岸はお墓参りの好機

お盆やお彼岸などは、先祖とのつながりを思い出し、先祖に感謝する仏事です。

また、家族揃って、お墓参りに行くのに、良い機会となっています。

ここでは、仏事関連総合サービス会社の「メモリアルアートの大野屋」のリリースをもとにして、お墓参りの基本をおさらいしましょう。

なお、お墓参りについては、各地域や宗旨によって作法が異なります。ここで紹介するのは、ごく一般的なものですのでご了承ください。

正しいお墓参りの仕方

事前に用意するもの

  • お線香
  • ろうそく
  • マッチ(ライター)
  • お花
  • お供物(お菓子や果物、故人の好きだったもの等)
  • お布施など(お寺の場合)

お参りの前に本堂にご挨拶

お墓がお寺にある場合、お墓に行く前に、まずはお寺にご挨拶に行き、本堂のご本尊にお参りするといいでしょう。

お墓の掃除

墓前ではまず掃除をします。

お墓の周りに雑草が生えていたら取り除きます。

ホウキなどを借りて、周辺を掃き清めます。

周囲がきれいになったら、墓石を水洗いします。

硬いタワシなどで強くこすると、墓石を痛めることがあるので気をつけてください。墓石の彫刻部分の掃除は歯ブラシを使うと便利です。

外すことのできる花立ては取り外して洗い、香炉に残ったお線香の灰を取り除きます。

お花、お供えの作法

お花は一般的にはトゲがないものを、左右対になるように準備します。ユリ等の花粉が落ちると墓石にシミが付く場合があるので、あらかじめ取り除き、花立に挿します。

また、お酒などを墓石にかけるのは、墓石の変色の原因となる恐れがありますので、控えます。

お参り

お線香を香炉に供えます。お線香は束のままでも数本でも構いません。

お参りする時は、目線を低くして手を合わせます。

後始末も忘れずに

お供え物を放置するとカラスなどが食い散らかす恐れがあるため、お参りが終わったら持ち帰るのが最近のマナーです。

帰る際も、お寺に一言ご挨拶するといいでしょう。

お墓参りQ&A

墓石の後ろに立っている、細長い板が卒塔婆

お寺に卒塔婆(そとば)をお願いしているのですが、お礼の表書きはどのように書けばよいでしょうか

命日や彼岸会などの法要に卒塔婆供養をすることは尊いこととされています。

卒塔婆の金額は寺院ごとに決まっていますので、お願いした本数分の代金を「御塔婆料」としてお包みください。

なお、お寺の宗旨や霊園の規定によって、卒塔婆供養を行なわない場合があります。あらかじめ確認しておきましょう。

お墓参りに行く際の服装に決まりはありますか

法要ではなくお墓参りということであれば、特に服装に決まりはなく、普段着で問題ありません。お墓の草取りや墓石の水洗い、拭き掃除をすることもありますので、動きやすい服装がお勧めです。

仏滅や友引など、日取り(六曜)がよくない時にはお墓参りに行かない方がいいでしょうか

「六曜(ろくよう)」は、古代中国で行われていた吉凶占いの一種で、仏教や仏事とは関係の無いものですので、特に気になさらずに結構です。

仏様のご供養ですから、いつお参りされても問題ありません。

ご家族の皆様が揃う時にお参りに行かれると良いでしょう。

お彼岸やお盆の期間内にお墓参りに行けません

お彼岸やお盆など、限られた期間中にお墓参りに行けない方も多いものです。

多少時期がずれても日程を調整してお墓参りにいくか、どうしても行けない場合は自宅のお仏壇に故人様の好きだったお菓子などをお供えしてご供養されてはいかがでしょうか。

[シニアガイド編集部]