今日から「秋のお彼岸」、お供えとお参りの基本をおさらい
今日から秋のお彼岸
2018年の、「秋のお彼岸(ひがん)」は9月20日から9月26日までの7日間です。
お彼岸の中日は9月23日の「秋分の日」です。
「お彼岸」は、日本独特の仏教行事で、春と秋の2回行なわれます。
この期間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことができると考えられたことがお彼岸の由来です。
ここでは、メモリアルアートの大野屋のリリースをもとに、お彼岸に、どのようなお供えをすれば良いのか紹介しましょう。
お供えは「五供(ごく)」が基本
宗派によって多少違いはありますが、ご供養するときは、お墓や仏壇に花を手向け、香を焚き、お供え物をすることが一般的です。
お供えは「香」「花」「灯燭(とうしょく)」「浄水」「飲食(おんじき)」の5つからなる「五供(ごく)」が基本とされています。1つずつ解説していきましょう。
香(お線香)
「香(こう)」とは、お線香のことです。
お線香の火は息で吹き消すことはせず、手であおいで消します。これは、口から直接息を吹きかけるのは不浄とされているからです。
花(仏花)
仏前に手向ける「仏花」は、宗派によって常緑の樒(しきみ)や、生花を用いるのが基本です。
以下のような花は供花には不向きとされていますので選ぶ際に注意しましょう。
- トゲのある花
- 毒性のある花
- 香り(悪臭)の強い花
- ツルに咲く花
灯燭(とうしょく)
「灯燭(とうしょく)」とは、ロウソクに火を灯すことを指します。
ロウソクは、仏壇の明かりとしてだけではありません。ロウソクの明かりには、暗い煩悩を捨て去り明るい悟りに至ることを讃える意味があります。
また、火を消すときは、お線香と同様に口で吹き消さずに手であおいで消します。
浄水(じょうすい)
「浄水(じょうすい)」は、お墓や仏壇に水やお茶を供えることです。
仏様に水やお茶や供えるという意味だけでなく、この行為により自分たちの心も浄化されるという意味もあります。
宗派によっては、お茶や水を供えない場合もあります。
飲食(おんじき)
「飲食(おんじき)」とは、仏前にご飯を供えることを指し「仏飯(ぶっぱん)」と呼びます。
お墓では菓子や果物などを供えることが一般ですが、仏壇には基本的に家族が食べる主食を供え、朝と夜に自分達が食べる前に仏飯器に盛り付け供えます。
お彼岸や命日など特別な日には、故人の好物や心を込めて作ったお料理を供えることもよいでしょう。ただし、下記のようなものは不向きとされているので控えるようにしましょう。
- 生ぐさものと呼ばれる肉類、魚介類など
- 匂いのきついもの
また、秋のお彼岸には、モチ米を炊いて餡をまぶした「おはぎ」を供える家もあります。
お彼岸におはぎを備える習慣は江戸時代からはじまったもので、小豆(あずき)の赤い色が邪気を払うとして信仰され、先祖の供養と結びついたといわれています
他家へお参りに行く場合
お彼岸に実家などへお参りに行く場合は、お金を包むか、お供え物を持参します。
お金を包む場合の表書きは「御仏前」、または「御供物料」とします。
お供え物の場合、品物に決まりはありませんが、故人のお好きだったものや、菓子折り、ギフト用のお線香などがお勧めです。
その際の掛紙は、黒白(地域によっては黄白)の結び切りのものを選び、表書きは「御供(ごくう)」とします。
【お知らせ】この記事は2018年9月20日に内容を更新しました。