生命保険や年金保険の見直しをするなら、今がチャンス!?

[2018/10/1 00:00]

生命保険は、相談しないと選びにくい

あなたは、生命保険や年金保険などを、どこで契約しましたか。

以前であれば、大手保険会社と契約した営業社員が、自宅に出入りしていたという人が多いでしょう。

ここ数年であれば、「保険の見直し」を看板にした店舗型の代理店の店頭という人が多いかもしれません。

ネット上だけで契約できる生命保険も増えていますが、全体からみれば少数派に留まっています。

やっぱり、生命保険は、誰かに相談して助言をもらい、契約を決める商品なのです。

複数から選択できるはずが、実は固定だった!?

ここ数年に渡って、隆盛を極めていたのが、「保険の見直し」を看板にした代理店です。

これらは「乗り合い代理店」と呼ばれ、複数の保険会社と契約している店舗型の保険代理店です。

『複数の保険会社と契約しているので、あなたに最適な保険を販売します』というのがウリです。

しかし、2016年ごろから、金融庁の監視が強まり、次のような点が問題となりました。

  • 最適な保険を勧めるとしながら、利益が大きい保険を優先販売している可能性がある
  • 見込み顧客に対する商品券の配布など、グレーな利益の使い方をしている

これを受けて、2017年には、生命保険会社が、次のような行為を禁止する申し合わせを行ないました。

  • 特定商品の集中的な販売を代理店に促す、手数料の上乗せキャンペーン
  • 販売量に過度に偏重した手数料の上乗せ措置

つまり、これまでは、特定の商品を大量に販売すればするほど、利益率が上がる構造になっていました。

そのため、「乗り合い代理店」のチェーンは店舗数を増やし、数百の店舗で1つの商品を大量に販売して儲けていたのです。

しかし、そういう流れは、変わりつつあります。

例えば、「相談するだけで5,000円分の商品券がもらえる」というような代理店は、ほとんど無くなりました。

一部に、「相談すれば、黒毛和牛を家族分進呈」など、いまだにモノで釣る代理店も残っていますが、それはそういうところだと、判断する材料にすれば良いでしょう。

今が相談のチャンス

現在、保険勧誘で注目されているのは、お金の知識のプロである「FP(ファイナンシャルプランナー)」に、無料で相談できるという業態です。

これは、保険募集人の資格を持ったFPを、Webサイト経由で紹介するというものです。

短期の研修を受けただけの社員ではなく、お金の知識が深いFPに無料で相談できるのは大きな魅力です。

これまでも、「FPに相談できる」ことをウリにしている乗り合い代理店は多かったのですが、FP資格を持っていても、その代理店の社員である場合が多く、相談をした後に勧められる商品が、その代理店が今月売りたい商品である可能性が高かったのです。

これでは、誰に対しても同じ商品を勧めることになって、せっかくの相談内容やFPの知識が生かされません。

しかし、今は保険会社が、キャンペーンなどの営業活動を自粛していますから、本当に自分の状況に合った保険商品を勧めてくれる可能性が高いでしょう。

ある意味で、FPに相談する時間を割く価値がある時期なのです。

商品券目当ての相談も少なくなっているので、FPもじっくり対応してくれるでしょう。

また、「保険ゲート」のように、相談するFPと相性が悪ければ交代してもらうことや、強引な営業をするFPを制止する機能を備えたサイトもあります。

人間関係は会ってみないとわかりませんから、このような仕組みがあるのは安心です。

現在の保険に不安があったり、将来に備えた年金保険などについて無料で相談できる窓口として、この機会に考えてみましょう。

[シニアガイド編集部]