来年からは、スマホだけで確定申告できる!?
スマホによる申告の新情報
国税庁が予告していた、スマートフォン(スマホ)による確定申告について、新しい情報が公開されました。
国税庁では、この申告方法を「スマート申告」と呼んでいます。
今回の情報で、スマート申告の操作方法や、できることの範囲がだいぶ分かってきました。
2018年分の今年の確定申告からは、スマホだけで確定申告ができる人が多そうです。
これまでに公開された情報のおさらいも含めながら、スマホによる確定申告についてお知らせします。
還付申告はスマホだけで大丈夫
まず、スマホでできる範囲から見ていきましょう。
スマホで申告できるのは、「所得税の確定申告」です。
例えば、「医療費控除」などの「還付申告」は、スマホだけでできます。
しかし、所得税や贈与税の申告書、自営業で「収支内訳書」や「青色決算書」が必要な場合は、これまで通りパソコンで作業する必要があります。
税務署で、IDとパスワードをもらう
スマホで確定申告をするためには、税務署で「ID」と「パスワード」をもらっておく必要があります。
IDとパスワードは、最寄りの税務署の窓口でしかもらえません。
その際には、「運転免許証」など本人の確認ができる書類が必要となります。
本人確認に必要な書類などは、年が明けてから、国税庁のホームページで確認してください。
Androidケータイは、もうひと手間
あなたのスマホがAndroid(アンドロイド)の場合は、もうひと手間必要です。
「Google Play」のアプリを使って、「Adobe Acrobat Reader」というアプリをインストールする必要があります。
このアプリは、申告書類の表示や保存に必要なのです。
iPhone(アイフォーン)の人は、インストールする必要はありません。
スマホで入力して、データを送れば終了
これで、ようやく、スマホによる申告をする準備が終わりました。
スマホによる申告は、5段階で進みます。
- 検索を使って、「作成コーナー」にアクセスする
- 提出方法などを選択する
- 金額などを入力する
- e-Taxで送信する
- 申告書データを保存する
最初に、「作成コーナー」というキーワードで検索して、「確定申告作成コーナー」にたどりつけば、あとは画面表示に従って進みます。
IDとパスワードをもらっていれば、そのままe-Taxでデータを送って終わりです。
作成したデータは、PDFファイルとして、スマホに保存できます。
この説明通りならば、医療費控除の申告は、スマホだけで十分できます。
今のうちに、領収書を整理して準備しておきましょう。
マイナンバーによる申告も簡単に
パソコンを使って、e-Taxで申告する方法も簡単になりました。
これまで、e-Taxを使うときに必要だった利用者識別番号と暗証番号がいらなくなったのです。
つまり、パソコン、カードリーダー、マイナンバーカードを準備すれば、すぐにe-Taxで申告できるようになります。
これまで、利用者識別番号と暗証番号を取るのが面倒で、e-Taxを避けていた人には朗報でしょう。
マイナンバーカードは、駅などにある証明写真機から申請すると簡単です。年内にマイナンバーカードを取って準備しておきましょう。