入院した病院から会社に連絡を取る手段は「スマホ」、使う場所は「談話室」
入院したときの会社への連絡
病気やケガで入院したときには、仕事の連絡や調整など「職場に関連する対応」が欠かせません。
とりあえず入院したことを告げねばなりませんし、仕事について上司と相談することは必要でしょう。
こういう、「対応」を、どれぐらいの人が行なっているのかを調べたレポートがありました。
この記事では、厚労省の委託で日本能率協会が行なった調査レポートをもとに、入院したときの会社への連絡について紹介します。
8割以上の人が連絡をしている
過去5年以内の入院において、「職場に関連する対応」をした人は、全体の81.9%でした。
どんなに重病であっても、ある程度の連絡は必要となることが分かります。
それにしても2割近い人は、自分が入院したことを会社に知らせないのでしょうか。
仕事と病状の相談が中心
相談の内容は、「仕事に関する連絡・調整、作業」と「病状の報告や復帰・復職のための準備・相談」が多くなっています。
やはり、仕事と病状の連絡が中心になりますね。
入院時の病気は「ガン」が多い
入院の原因となった病気で、一番多いのは「ガン(悪性新生物)」でした。
全体の3分の1はガンが占めています。
有給休暇か休職を選択
入院のために、仕事を休んでときの「休み方」では、「有給休暇」と「傷病休暇/休職」が、ほぼ同じぐらいでした。
通信手段は「スマホ」
会社との連絡に利用したツールは、「スマートフォン、携帯電話」が、圧倒的に多く、90%を超えています。
「ノートパソコン」を用意している人は、16%に留まっています。
連絡ツールの基本は「スマホ」と覚えて置きましょう。
連絡する場所は「共有スペース」
連絡をした場所は、「談話室などの共有スペース」が一番多くなっています。
二番目は「病室(相部屋)」、三番目は「病室(個室)」です。
携帯電話/スマホを使う場所については、各病院によって規定が異なります。
病室での使用は禁止されている病院もありますので、入院時には確認が必要です。
特にノートパソコンについては、個室以外での使用を禁じている例もあります。
打ち合わせは必要なので連絡手段の確認を
サラリーマンの場合、病院に入院していても、入院費用や制度の利用、仕事の打ち合わせなど、会社との打ち合わせは欠かせません。
以前に比べると、携帯電話を使える場所が増えていますが、規制の内容は病院に任されています。
少なくとも、共有スペースで携帯電話が使えるかどうかは、入院時に確認しておきましょう。
また、無線LAN(Wi-Fi)の設置状況についても、病院によって異なるので、これも確認を忘れないようにしてください。
もちろん、充電するためのACアダプターは必須です。
なお、治療と仕事の両立については、利用できる制度がたくさんあります。
病院のケースワーカーにも相談し、早め早めに会社と打ち合わせをしましょう。
仕事やお金の心配は、できるだけ人に任せて、早く病気を治すことに専念しましょう。