「更年期」で一番つらい症状は「ホットフラッシュ」
「更年期」についてのアンケート
雑誌「オレンジページ」が、読者モニターによる「更年期についてのアンケート」の結果を公開しています。
2018年12月に行なわれたインターネットアンケートには、30歳以上の女性1,138人が回答しています。
「更年期」を分かっているのは7割強
「更年期」とは「閉経をはさんだ前後の約10年間」を指す言葉です。
これを正しく理解していた人は、全体の7割強でした。
多くの人が体験している
アンケートの時点で、「更年期による症状がある」人は4割弱、「過去にあった」人は1割強でした。
回答者の半分以上は、更年期による症状を経験していることが分かります。
回答者には更年期前の年代も含まれているので、これはかなり高い割合と言って良いでしょう。
一番つらい「ホットフラッシュ」
現在、または過去に更年期の症状を経験した人に、「もっともつらかった、または重かった症状」を聞いています。
一番多いのは「ホットフラッシュ」と呼ばれる、「ほてる」「のぼせる」症状でした。
「椅子に座ったら汗で濡れてしまい、恥ずかしかった」などの症状が報告されています。
少し差があってから、「肩こり・腰痛・背中の痛み」「体が重い、倦怠感がある」「イライラ」の3つが並んでいます。
痛みでは「全身に筋肉痛のような痛みが続いて、家事が憂鬱になった」、イライラでは「イライラしたかと思うと急に不安になり、涙が止まらなかった」などの症状が報告されています。
お医者さんに行くことは恥ずかしくない
「更年期症状が出ているときでも、何らかの治療や対策をしなかった」という人は58.4%でした。
つまり、半分以上の人は、更年期の症状を我慢してやり過ごしていることが分かります。
取り入れられている対策としては、「食生活の見直し、工夫(大豆食品をとるなど)」が一番多くなっています。
二番目以降では、「ウォーキングや運動で体を動かす」「漢方薬の服用」「サプリメント」などが続いています。
医療機関を受診して「処方薬を服用」している人は17%しかいません。
一方で、読者からは「恥ずかしいですが、1日1回の病院の薬で、今楽に暮らせています。これで1か月楽に暮らせるなら、飲まない、という選択肢はない」という報告もありました。
更年期障害でお医者さんに行くことを恥ずかしいという人もいますが、「まずは、婦人科など更年期専門の病院を訪ねるのがよい方法だと思います」という経験者からのアドバイスもあります。
「つらいけど、お医者さんに行くほどではない」と思い込まずに、診察を受けることを検討してみましょう。