2018年の自殺者数は20,840人。一番多いのは3月
[2019/3/31 00:00]
自殺者は9年連続の減少
警察庁が、2018年の自殺者数を公開しています。
2018年の自殺者数は「20,840人」でした。
これは、昨年に比べても481人少なく、9年連続の減少です。
「20,840人」という数字は、自殺統計が始まってから一番少なかった1981年の「20,434人」に近い水準でした。
自殺は3月に多く、12月に少ない
自殺者数を月別に見ると、「3月」が一番多く、「12月」が一番少なくなっています。
この傾向は、例年変わっていません。
そのため、「自殺対策基本法」では、自殺者数が多い3月を「自殺対策強化月間」と定めています。
自殺者の7割は「男性」
自殺者を性別に見ると、7割近くが「男性」でした。
男性の方が女性よりも自殺しやすい傾向は、1978年に自殺統計が始まってから、ずっと変わっていません。
自殺者が多い年齢は「50代」
自殺者を年齢別に見ると、「50代」が一番多く、「10代」が一番少なくなっています。
自殺の原因は「健康問題」が多い
自殺の原因となった問題で、一番多いのは「健康問題」でした。
次に多いのは「不詳」でした。
これは、自殺の多くが複合的な原因によることも一因です。
例えば、「経済/生活問題」や「家庭問題」などが深刻化すると、それに連鎖して「うつ病」などの「健康問題」を引き起こしてしまうのです。
原因となった病気は「うつ病」が多い
もう少し詳しく「健康問題」の内訳を見てみましょう。
一番多い原因は「うつ病」でした。
次が「身体の病気」です。
「うつ病」を始めとする精神疾患による自殺は多く、日常生活におけるストレスの管理や、専門医による早期の診療などの対策が重要であることが分かります。
危険を感じたら相談窓口へ
自殺を防ぐために、国や地方自治体によって、相談窓口が用意されています。
こちらのリンク集には、都道府県別の相談窓口がまとめられています。自分や家族が追い込まれていると判断したら、もよりの相談窓口を利用してください。