ネットショッピングの利用者は「39.2%」。お金を使う分野は「旅行」
大きな調査を利用した「ネットショッピング」のレポート
総務省統計局が、「ネットショッピング」についてのレポートを公開しています。
これは「家計消費状況調査」の二人以上の世帯の結果から抽出したもので、特に年代別のネットショッピングの利用において、面白い結果が出ています。
ネットショッピングの利用者は4割に迫る
ネットショッピングを利用している世帯の割合は、家計消費状況調査が開始された2002年には「5.3%」しかありませんでした。
しかし、その後は順調に伸びており、最新の2018年の調査では「39.2%」に達しています。
利用者は少ないが、活発な支出の「70歳以上」
ネットショッピングの利用率を世帯主の年代別に見てみましょう。
一番利用率が高いのは「40歳未満」の「62.4%」でした。
世帯主の年齢が高くなるほど、ネットショッピングの利用率は低くなり、「70歳以上」では「17.6%」に留まっています。
しかし、ネットショッピングを利用している世帯に限って、「ネットショッピングで使っている金額」を見ると、面白い傾向が分かります。
「40歳未満」の利用金額が、平均よりも低い「28,182円」なのに対して、「70歳以上」では3万円以上を使っています。
つまり、世帯主が「70歳以上」の場合、ネットショッピングを利用している世帯は少ないものの、利用している世帯に限れば、他の年代と同様に活発に利用しているのです。
これから、この世代でもスマートフォンを利用する人が増えてくれば、ネットショッピングを活発に利用する人が増える可能性が高いでしょう。
一番お金を使うのは「旅行」
ネットショッピングで使っている金額を分野別に見ると「旅行」が一番多くなっています。
「旅行」は1回に利用する金額が大きいので、金額ベースでは1位になりやすいのでしょう。
二番目に多いのが「食料」、三番目が「衣類、履物」でした。
年代ごとに多少の差はありますが、この3つが上位なのは共通の傾向です。
なお、グラフにある「教養関係費」は、「書籍」、「音楽/映像ソフト、パソコン用ソフト、ゲームソフト」、「デジタルコンテンツ」及び「チケット」などを含んでいます。