ネットショッピングを利用しているシニアは30%。年代によって大きな差
シニアのネットショッピング状況
調査会社のビデオリサーチが「シニアのネットショッピング」に関するレポートを公開しています。
このレポートは、2018年4月から6月にかけて、東京50km圏内に住む、55歳~74歳の男女1,527人に対して行なわれた調査の一部です。
なお、レポートでは55才~74才を「シニア」と定義しています。
ネットショッピングの利用率は年代によって違う
インターネットのショッピングサイトを利用して、ネットショッピングを行なっている率から見てみましょう。
「50代後半」では、パソコンが40%、スマホが30%です。
年齢が進むと、利用率が下がり、「70代前半」では、パソコンが20%、スマホは4%になります。
シニアのネットショッピングの利用率は、年代によって大きな差があることが分かります。
シニア全体の平均を見ると、パソコンが30%、スマホが15%でした。
シニア全体と、現役世代(18~54歳)を比較すると、パソコンによる利用率には大差がありません。
しかし、スマホによる利用率には大きな差があります。
シニアは、パソコンは使いこなしていますが、スマホについては、まだこれからと言えるでしょう。
シニアもクレジットカードを使っている
次にネットショッピングを支える「クレジットカード」の利用率を見てみましょう。
シニア世代の利用率は「87%」、現役世代の利用率は「93%」で、大きな差はありません。
しかし、年代別に見ると、「50代後半」は90%を超えるのに対して、「70代前半」は70%台に留まっています。
現役世代を上回る「50代後半」の利用金額
また、「クレジットカード」の利用金額で見ると、現役世代よりもシニア世代の方が利用金額が大きくなっています。
年代別に見ると「50代後半」は現役世代の平均を大きく上回る7万円台なのに対して、「70代前半」は3万円台に留まっています。
クレジットカードの利用金額を見ても、「50代後半」と「70代前半」では、ほぼ2倍の差があります。
ネットショッピングでは年代別の対応が必要
今回のレポートを見ると、ネットショッピングへのなじみ方や、実際に利用しているクレジットカードの金額では、年代によって大きな差があることが分かります。
ネットショッピングに関しては、「シニア」と一括して語ることは難しいことが分かります。
ショッピングサイトにおいても、それぞれの年代に応じた対応が必要でしょう。
また、シニアの年代では、パソコンで利用する人への配慮も必要なことが分かります。
例えば、最初に設定されている文字のを老眼のシニアに合わせて大きくするなど、パソコンを使うシニアへの気配りが、これまで以上に必要とされるでしょう。