「平成生まれ」は人口の26.5%、「戦後生まれ」は83.6%
区分で見る、人口の特徴
その国の人口を年齢別にいくつかのグループに分けて、それぞれの割合を見ると特徴が分かります。
よく使われるのは、次の「年齢三区分」です。
- 年少人口 15歳未満
- 生産年齢人口 15歳~64歳
- 老年人口 65歳以上
総務省による2018年10月1日時点のデータを使って、日本の人口をグラフ化すると、下の図のようになります。
この「三区分」は、国際的にも普及しているので、諸外国のデータと比較することができます。
例えば、老年人口が総人口に占める割合を「高齢化率」と呼びますが、日本の高齢化率は「28.1%」で、主要国では一番高くなっています。
主要国で、高齢化率が20%を超えている国は、日本以外では「ドイツ」「フランス」「イタリア」の3カ国だけです。
平成生まれは26.5%
今度は、生まれ年の元号別で分けてみましょう。
「昭和」生まれが一番多く「72.4%」、「平成」生まれは「26.5%」でした。
ちなみに、昭和最後の年である「昭和64年」生まれの人は、2019年には「満30歳」になります。
「明治」と「大正」の生まれの人は、合わせて「140万5千人」の方がご健在で、「1.1%」を占めています。
大正最後の年である「大正15年」生まれの人でも、2019年に誕生日を迎えると、「満93歳」ですから長寿ぶりが分かります。
戦後生まれが8割以上を占める
最後に、第二次世界大戦を体験しているかどうかで区分してみましょう。
終戦の年である「昭和20年」生まれの人は、今年74歳になります。
第二次世界大戦を体験している人は「16.4%」です。
いまや、戦争を体験していない「戦後生まれ」の人が、人口全体の「83.6%」が占めています。
グループ化してみることで時代の流れが見える
人口の話題というと、少子高齢化の話題が中心になりがちです。
しかし、ときには「元号」や「戦前/戦中と戦後」などの区切りで見ることで、時代の移り変わりを感じることができます。
あなたや、あなたの家族が、どのグループに属しているのか探してみると面白いでしょう。