改元後の新時代に「期待する」人が8割以上
改元への期待と気分を示すアンケート
今日、2019年5月1日にに皇太子殿下が御即位されると、元号が「令和(れいわ)」に変わります。
広告代理店のマッキャンエリクソンは、「改元後の新時代」についてのアンケート結果を公開しています。
このアンケートは、「令和」が決定する以前の2019年2月に行なわれたものですが、新時代への期待と気分を表したものとなっています。
インターネット調査には、全国の16歳~69歳の男女、1,500人が回答しています。
期待している人は8割を超える
「改元後の時代に期待する」人は、回答者全体の8割を超えました。
期待する言葉としては「格差のない平等な社会」や「子育てがしやすい社会」などが多く挙がりました。
「新しいこと」や「消費」へ向かう人は「ほどほど」
「元号が変わることによって、新しいことを始めてみよう」というポジティブな回答は「45.9%」でした。
また、「元号が変わることによって、消費が前向きになる」というポジティブな回答は「36.3%」でした。
改元は、改元によって、生活者のマインドはポジティブになりますが、その程度は「ほどほど」のようです。
改元を経験している人は冷静な見方
「元号が変わることによって、意識や行動が変わるか」と、「働き方」「学び方」「消費の仕方」の3つの分野について聞いています。
面白いことに、10代から30代までは「変わりそう」というポジティブな回答が多く、40代以降は「変わらない」というネガティブな回答が多くなっています。
40代以上の回答者は、「昭和」から「平成」への改元を経験しているため、改元によって変わることには限界があるという印象を持っている人が多いのでしょう。
「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」時代を期待
ここまでの回答から、改元に対して期待している人が8割を超えることが分かりました。
しかし、改元によってポジティブな行動へ向かう人は半分から3分の1ぐらいに留まっています。
また、改元を経験している40代以上の人は、初めて体験する30代以下の人に比べて、やや冷めた見方をしていることがわかります。
つまり、改元に期待はしているが、それによって大きく変わるわけではないと、冷静に判断している人が多いようです。
「令和」という言葉には「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められています。
その願いにふさわしい、穏やかで健やかな時代になることを期待しましょう。